昔むかし、羽田空港のレストランにいた時のこと。
 夜だった。
 外を見たら、ものすごい軌跡を描いている飛行物体がいた。
 
 ぐわんぐわん曲がって、方向を変えて、あり得ないような飛び方をしているのだ。

 ぼくはもうびっくりしてしまって、あれはUFOだ! と思ってしまった。
 
 それで、一緒にいた人に、「あれ、ひょっとして、本当に・・・」と言いかけたとき、「あれれ」と思った。

 よく見たら、蛾だったのだ(笑)。

 レストランの外に照明があって、そこを蛾が飛んでいて、それが、どういうわけか、ガラス窓と光の関係で、近くではなくて遠くを飛んでいるように錯覚された、ということなのだ。

 「あれ、ひょっとして、本当に・・・」の文章、最後まで言わなくて良かった(笑)

(クオリア日記)



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