中心を外さずに。 第35回
現代国語(現代文)という教科、少なくとも現状のテストのあり方は、廃止すべきだと思う。
文章は読むべきである。たくさん。
そして書くべきである。たくさん。
そして話すべきである。たくさん。
しかし、文章を断片化し、10字以内で趣旨を述べよ、とか設問し、ひっかけを含めた文章を並べて設問する、現行の現代国語の設問は、「一切」要らない。
国語の教師だって、あんな意味のないパズルなんかを指導するより、もっと実質的な指導をしたいはずだ。
小説を書いたりするクリエイティヴライティングももっとやっていい。
朗読ももっとやっていい。
その結果、今の現代国語のテストのように、一点刻みで「評価」することは不可能になるだろう。
だって、小説や朗読を、そう簡単に点数化できないから。
それでいいのだ。
もともと、現実は、点数化できないんだから。
いちばん大切なことは、点数化できないんだから。
今の日本の教育の最大の欠陥は、ペーパーテストでの点数化ができるというフィクションの下、点数化ができる能力を見ていることだ。
なんという愚かさ。
点数化は禁止。本質的なことだけを見る。
これは、英語も同じことだ。
読め、書け、話せ。