中心を外さずに。 第27回
「従軍慰安婦」の問題について、新聞の「誤報」や、捏造ということを言う人がいる。
また、政府の間で最終的に「解決」したなどと言う人がいる。
残念ながら、問題の本質はそういうところにはない。
「強制」(coercion)も、銃剣で脅してのせたとか、組織的に運営していたとか、そのような形式でなくて、経済的なもの、文化的なものをふくめて、ある女性が不本意な生き方を強いられたということそのものが「強制」である。
このあたりの本質を、もっとみんなで議論したらいいと思う。
そのような本質を体感している人と、そうでない人の間で、話が合わないのは当然だ。