中心を外さずに。 第23回


日本の教育を根底から変えるためには、大学入試を変えるしかない。

今の入試は、大量の受験生を、できるだけ楽に選抜するためにできている。

私立大学にとっては受験料も大切な収入で、ペーパーテストで点数をつけるだけなら、コストが低いから、しかも客観性を偽装できる。


すべての入試をAO入試にして、Admissions Officeのフルタイムのスタッフを拡充すべきだ。


スタッフを確保して、今よりも長い期間をかけて一人ひとりの特性を調べ、数時間の面接をして選んでいくことが必要だ。


そのための財源は未来への投資だから、国が支援したら良い。


入試で選抜にかけている時間もコストも低すぎる。4月入試ならば、9月くらいに出願して、それからじっくり選抜していくべきだ。


結果として、「偏差値」などという愚かさの象徴の数値では、予想できない入試になる。


そうなって初めて、トリクルダウンで、日本の初頭、中等教育も変わっていく。


「偏差値」は、日本の教育の愚かさの象徴で、このままでは若い人たちのポテンシャルがつぶれる。


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