中心を外さずに。 第16回
ぼくが子どもで、テレビを夢中になって見ていた頃の番組の特徴として、一般の人たち(素人さん)が普通に出ていた、ということがある。
特に、解答者や、賭ける人として出ていた。
解答者は、ゲーム番組に出ていたのだが、特に印象に残っているのが田宮二郎さんが司会をされていたタイムショック。田宮さんは本当に紳士で、丁寧に、敬意を持って回答者と応対していた。
久米宏さんが司会をして、萩本欽一さん、坂上二郎さんが出演されていた「ぴったしカンカン」も、チームの一つが一般の方で、萩本さんに続いていろいろ答えていた。
そして、賭ける側だったのが「クイズダービー」
あの頃に比べて、テレビがすっかり「芸能人」の内輪の世界になってしまって、だから詰まらない。
しかも、一般の方が出る時にも、敬意を持って接しない。どちらかというと、「いじる」。
あのあたりから、テレビの空気が悪くなってきたのだと思う。
テレビにもっと一般人を出して、敬意を持って接したらいいのに。
それを今もやっている、「NHKのど自慢」のような番組もあるのだけれども、少数派になってしまった。
テレビにもっと一般人を出して、敬意を持って接したらいいのに。
それを今もやっている、「NHKのど自慢」のような番組もあるのだけれども、少数派になってしまった。