中心を外さずに。 第6回
高須克弥さんのツイッターなどの発言が原因となって、米美容外科学会から除名された、という報道がなされている。
事実関係はまだ完全には明らかになっていないが、米国の学会だったら、あり得るかと思う。このような点については、厳しい倫理基準を持たれているのが米国の学会だからである。
一方、高須克弥さんにとっては、単に学会から除名されただけならば、そのご活動とかに特に大きな影響はないだろう。
高須克弥さんのホロコーストなどに関するご発言については、単純に間違っていると思う。
ただ、高須さんはそういう方なのだから、何を言われても批判されてもお変わりにはならないだろう。
問題はその周囲で、ツイッターなどで、匿名でそのような意見に賛同したり、拡散しているような方々の方がよほど問題だと、私は感じている。
その方々は、今回の高須さんのように、その社会的評価などを毀損されるリスクがないからだ。
先日の桜井誠さんのツイッターアカウントの凍結の際にも論じたが、顕名で発言されている方よりも、匿名で、いわば自分を安全圏に置きながら、偏見や差別を拡散している方々の方が、よほど問題だと私は感じる。