「教育困難大学」についてのネットニュースを見ていて、根本的な違和感を抱いた。
相変わらずAO入試と学力不足を結びつけているが、本来すべての入試はAO入試になるべきだとかねて主張している。ペーパーテストの点数が「学力」であるという学力観、それと関連した「偏差値」の価値観自体が時代遅れであり、それを主張する者の稚拙な知性観の暴露に過ぎない。
本来、active learningや探求学習では、「落ちこぼれ」という概念が(定義上)存在しない。標準化されたカリキュラムを、教師都合のペースで進めていく古いやり方では「落ちこぼれ」が生まれるが、それはシステムの失敗であって、学生の失敗ではない。