昨日、ニコ生の番組で運慶展の会場を回った。

すばらしかった。

日本のミケランジェロと言っても良い、その造形の躍動感、精確さ、そして生命力。

頂点と言える「無著、世親」立像に至る、傑作の数々の群れの中を歩いていく時間は、至福だった。

これだけの運慶作品がそろうのはもうないと思うので、運慶展、見逃せません。

主任研究員の皿井舞さんと回ったが、皿井さんが言われたことが印象深かった。

運慶は、人間の肉体の表現において徹底したリアリズムを追究したが、それは、部分の思い切ったデフォルメ、意匠化を通して際立った効果を上げているのだと。

たとえば、頭の上にのった「ぽんぽん」。

今回の展示の最人気作品の一つだけれども、この「ぽんぽん」があるので、下のお顔のリアリティが際立ちます。

「ぽんぽん」を探して、運慶展の会場を歩いてみてください。

(クオリア日記)

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