第380回

まるこさん

30代会社員女性です。
働き方改革について、違和感を感じています。
働き方改革の対策として、残業時間の削減に重きをおきすぎではないかと。
私は良い働き方というのは、目標、やりがいを持って働く事だと考えています。
逆に良くない働き方というのは、忙しすぎて目の前のことをこなすだけでいっぱいいっぱいとなり、身動きがとれないこと。
いくら残業時間を削減したところで、働き方を変えなければ意味がないのではないでしょうか。
ゆとり教育で詰め込み型から思考型に変えようとしたけれど結局は時間を減らし学力が低下してしまったように(個人的な意見です)、働き方改革も残業時間を減らすだけで、日本の経済成長を止めることになるのではないかと思います。
茂木先生の働き方改革に対する見解をお聞きできれば幸いです。

ご回答。

賛成です!

日本の生産性は低いことが知られています。
観察していると、日本の働き方は、「合理性」を十分に追及していないようです。

私がしばしば感じるのは、「会議」や「打ち合わせ」の無意味さです。

たとえば「打ち合わせ」で言えば、メールで済んだり、せいぜい数分で終わる内容に、「30分ください」と言ってきたりまします。そのために、わざわざ地方から出張してきたりします。


そんな時、私は、最初の数分で「打ち合わせ」は済ませて、あとは雑談をするようにしていますが、その度に、むなしさにとらわれます。

新卒一括採用や、画一的なリクルートスーツ。日本の企業が、「合理性」を追求していないという「証拠」はたくさんあります。

働き方改革などと言う前に、そもそも、この仕事は必要なのか、単なる形式や惰性で続けているだけなのじゃないのか、多様性、創造性を重視しているのか、企業人が自省すべきことはたくさんあるように思います。

nounandemo
 
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