茂木先生こんにちは!!
「KT」です。普段は「学生(修行中)」という名前でLINEブログにコメントさせてもらっています。
現在、19歳(♀)で首都圏の大学に通っています。
中学生の頃から通っていた塾でアルバイトをすることになり、
最近はどうやったら生徒が宿題をやってきてくれるかということを常に考えています(^^;
中学生時代の友達に寝食を忘れてゲームに没頭する人がいました。
私は何か作業をするとき、ゲーマーの人がゲームをするときのように夢中になって取り組むという理想があります。
ふだん塾で中学2年生に数学を教えているのですが、生徒のみんなにもそのように数学に夢中になってほしいと思っています。
そこで、生徒が数学に夢中になるシステムを作るために「スーパーマ〇オ」などのゲームを参考にしながら
人がゲームに夢中になる秘密について調べることにしました。
「スーパーマ〇オ」にはまる理由の一つとして「課題設定とそれのクリア。そしてクリアした後は派手な演出などでゲームがそれを評価する」
というサイクルがありました。
そこで茂木先生に質問があります!
子供がパズルに夢中になっているとします。
パズルが完成した後、親が子供にお菓子を与えるとパズルはお菓子を得るためのめんどくさい行為に変化してしまい
途端にパズルをやらなくなってしまう。という文章を読んだことがあります。
ゲームにはまる仕組みは「課題設定とそれのクリア。そしてクリアした後は派手な演出などでゲームがそれを評価する」
と書きましたが、評価や報酬の与え方を間違えるとパズルの例のようになってしまうのではないかと恐れています|д゚)
なにか、また数学の問題を解きたくなるようないい演出はないでしょうか?

ご回答。

報酬は、行動にともなって、別のかたち(たとえばお菓子)で与えられてもいいのですが、本来は、行動の結果そのものが報酬になる方が効果的です。

その方が、脳内での関連性が密だからです。

パズルで言えば、パズルの完成という事象の意味を理解して、それ自体が報酬になる方が、お菓子という
別の事象が報酬になる方が関連性が高いわけです。

数学の問題に対して、数学の問題を解くこと自体が報酬になるためには、やはり、数学の問題の本質をある程度理解する必要があります。

ですから、遠回りのようでも、数学自体に対する興味をかき立てることが、結局は一番効果的です。

「0の発見」「有理数と無理数」「素数と暗号」「数学者変人列伝」などなど、雑談で数学の面白さについて話すと、今目の前でやっている計算の意義がさらにわかるようになってくると思います。

もちろん、お書きになっているゲームの演出も、とても大事な要素ですよ!

nounandemo

 
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