稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんがジャニーズ事務所を離れて独立されるとのこと。
これまで以上にさらにご活躍されること、心からお祈りしています。
日本の芸能界において、事務所とタレントさんの関係は、従来いろいろと言われてきたところです。
私はそもそも「所属」という概念には意味がないと思っていて、個人と組織の関係は対等だと思っています。
もちろん、事務所の方が良い仕事をされていて、タレントさんとさまざまな協力関係の下にがんばられていることは承知していますし、いわゆる「事務所の力」というものも肯定的な意味でとらえられる部分もあると思います。
しかし、これからの日本を考えると、個人と組織の関係は「所属」というよりは対等な協力関係であるべきだ、その方がもっと仕事は楽しくなるし、さまざまなことも発展すると考えています。
このことは、芸能の世界だけでなく、一般社会での個人と会社の関係、働き方、組織との関係における個人のアイデンティティの持ち方にも関わることです。
そのような意味からも、絶大な人気を誇るお三人が、これからますます活躍されることは、大切なメッセージになると思います。
仕事の切り替えの時には、思うに任せないこともあるはずです。
そのような時に、「やっぱり大手事務所に所属していないとダメだ」というようなかたちで、三人の選択を揶揄するようなことは、あってはいけないことだと私は考えます。
むしろ、タレントさんが事務所を移ったり、自由な協力関係を結ぶことがごく当たり前の光景になり、タレントさんにとっても、事務所にとっても良い効果をもたらすような、そんな日本になった方が良いのではないでしょうか。
その意味で、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの挑戦を、心から応援したいと思います。