NMB48の須藤凜々花さんが選抜総選挙で20位に入った際のスピーチで、ご自身の結婚を報告され、それに対してさまざまな反応があったと報じられている。


ニーチェが好きな須藤さんらしい表現だったのではないかと思う。

選抜総選挙でのスピーチは注目度も高く、ご本人も考え抜かれた上でのことではなかったのか。

須藤さんが好きなニーチェの言葉は「人生を危険に晒せ」とのこと。

ニーチェは生命哲学の人であり、生命の本質は偶有性である。

須藤さんは、あの一言で、人生という「偶有性の海」に飛び込むとともに、図らずも、恋愛禁止や結婚のタブー視など、日本のアイドル文化のあり方についても一石を投じたのではないか。
もちろん、ご本人はただ、自分の人生の大切なことをファンに報告したかっただけなのだろうけど。

アイドル文化の一部に、「疑似恋愛」的なところはあるのだろうけれども、それはおそらくそんなに持続可能ではない。
むしろ、女性アーティストの生き方や表現、その考え方や感性に共鳴し、応援するというかたちが本来望ましいことなのではないか。
だとすれば、それは、恋愛や結婚といったライフイベントとは関係なく成立するはずだろう。

須藤凜々花さんの今回の言葉は、素敵だったと思うし、そのような彼女の生き方、表現のあり方を、私は応援したいと思う。


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