TEDのAIのセッションを聞いていて思ったのだけれども、AIは、統計学習とかディープラーニングとかいろいろ理屈はあるのだけれども、いろいろな経験則とか味付け、パラメータ調整のようなものがあって、結果として「どうや!」と現象そのものを見せてもらわないと、なかなか受け取り側も納得しない、という世界にいっているような気がする。


つまり、自然現象に近づきつつあるということで、これはつまり、AIがぐーんとカーブして人工生命に近づきつつある兆候なのだろうか。


ボストンダイナミクスのロボットを生で初めてみて、感動した。ヒューマノイド型のアトラスの新型を写真だけ見せて、「こいつの動きはまだ見せられないんだ、ふふふ」と言ったのが実に気になる。


クリス・アンダーソンとのトーク後の質疑応答の中で、ボストン・ダイナミクスのマイク・ライバートは、クリスが「ロボットには暗黒面があるだろう」と水を向けて、「軍事利用とか」と言うと、「そりゃあ、国防総省からも研究費が出ているさ」とさらっと言ったあとで、「我々はそれを暗黒面だとは考えない。科学技術は、一般に、いろいろな使われ方をする」と受け流していたのが印象的だった。

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