デイリー・ショーのトレバーノアさんが、「とにかくニュースが多すぎるんだよ」と嘆いています。(笑)。

このクリップを見ていると、アメリカのコメディを支えているのは、すぐれたアイデアや着想に、シャープに反応する聴衆の存在だということがわかります。

オリジナリティや、政治的に筋を通す発言に対して即座に反応する聴衆の反応は、コメディを育てる滋養ですね。

特に、今回は、Ivanka Trumpさんのニュースに対するトレバーノアさんの発言が冴えていて、聴衆も敏感に反応しています(笑)



コメディは、差別や偏見、政治的課題など、思考が硬直しがちな問題を「笑い」にすることで、私たちの頭を柔軟で自由なものにします。

特に、タブーになりがちなこと、対立が固定しがちなことほど、「笑い」を通してメタ認知を立ち上げることができます。そのことで、私たちはより自由になります。

コメディに必要なのは、真実を見る「勇気」です。

さらに、コメディは、こんがらがった事態を、論理的に解き明かすことで、笑いに変えることがあります。

人間の自由に対する信頼と、貫かれる論理。この2つがコメディの背骨だと言えるでしょう。

すぐれたコメディは、民主主義に欠かせないインフラだということができます。

コメディは、「自由」の空気製造機なのです。

コメディは、時に、不服従(disobedience)の精神の表現でもあります。

英語のコメディを見ることは、英語力を高める上でも有効です。
英語が分かれば笑える。おかしさ、笑いがわかるかどうかで、自分の英語力をチェックできるのです。