saitama1521さん
 
埼玉県在住 15歳の夢見る高校生です!

「運命を変える」という、言葉について。
よく自分の人生と思い込みたくないことなどが起きた人が、運命を変えるという言葉を使うように思います。しかし、実際はそうなることが運命であるように思います。
というのは、基の運命がAに行きつくとして、その途中でBに道のりを変えるのが、その言葉を使う人が言いたい意味だと思っています。でも実は最初からBに行くつく運命で、Aに向っていると思い込んでいただけというのが、実際ではないでしょうか?

僕はこういうことを考えるのが好きなので、茂木先生の運命に対する見解を聞いてみたく思います!

ご回答。

そうだねえ。
運命を変える、という言い方の意味は、よく考えるとわからないですよね。

Bになることは最初から決まっているのだけれども、ただ、本人が最初はAに向かっていると思いこんでいるだけなのかもしれませんしね。

現代の科学によれば、宇宙は基本は決定論で、もちろん量子力学の不確定性(これはランダムです)や決定論的カオスもあるけども、基本、運命を変える、ということは原理的に難しいのです。

それで、人間の認知から言えば、結果がAになるかBになるかは偶然だけど、なってしまえば必然であるという、「偶有性」があります。

どんな運命でも受け入れることを、ニーチェは運命愛(Amor Fati)と呼びました。 

素敵な高校生活を送ってください!


nounandemo
 
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