チクセントミハイの言う「フロー」状態は、最高に集中していて、しかしリラックスしていて、その中で最高のパフォーマンスが生まれる。行為自体が報酬となるから、やっていることが楽しくて仕方がない。そのような境地になれれば、仕事をやること自体が蜜の味になる。

フロー状態になるためには、「課題」と、自分自身の「スキル」が高いところで一致していなければならない。課題<スキルだと、退屈する。一方課題>スキルだと、不安になる。課題に不安を覚えるときには、スキルをアップしていかなければならない。

では、どうやって、スキルをアップしていくのか? 高いレベルでのフロー状態に至る、上り坂をどのようにすればいいかという問題は、学校での学習者から、ビジネスの現場まで、さまざまな人が直面する普遍的な課題である。

オススメは、「遊ぶ」ことだ。スキルをアップさせていくプロセスは、つい、つらいもの、苦しいものと認識されがちだが、その場合でも、そのスキルのレベルにおいて、一種の低レベルフローを起こすようにすれば良い。そのためには、そのスキルレベルでの「遊び」をすればいい。

英語で言えば、少ない単語数でも、その単語数の中でセンテンスを組み立てたり、歌ったりと遊べばいい。listeningでも、わからないならそれなりに、例えば部分的に繰り返すなど、遊んでしまえば、それで、小さなフローを持つことができる。

理想の学習プロセスとは、どんなスキルレベルでも、そのレベルに合わせたフローの状態がつくれて、ずっと遊んでいるように、そのことに取り組めることだろう。そのようなかたちで自分の学習ステップを設計することが、フローの階段を上りつづけるための秘訣となる。 

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