ASKAさんのこと、ご本人がブログで否定されているということで、情報が錯綜していますが、いずれにせよ、以前から申し上げているように、「ASKA元被告」「ASKA容疑者」と報じることは不適切です。

一般名詞として「元被告」、「容疑者」という言葉を文中で用いることはかまいませんが、名前に続けて、あたかも呼称や肩書きのようにこれらの言葉を使うことは、人権の視点から見て極めて不適切で、横ならびで同じ呼称を用いている点にも、日本のメディアの人権感覚の低さ、みんなが同じ表現を使っていればいいという思考停止が見られて、誠に残念です。

さらに、これも以前から申し上げているように、そもそも、「覚醒剤の使用」のようなことを、刑事罰として扱うことは、このようなドラッグが、依存性を伴うことを考えても疑問です。

むしろ、再発防止や、教育など、公衆衛生的なアプローチを取る方が良いと私は考えます。

そのような社会的議論が十分にない中で、「元被告」「容疑者」というレッテル貼りが横行することに、メディアの後進性を感じずにはいられません。