政治的なこと、論争的なこと、やばいことにこそ、突っ込んでいくのが、コメディアンの心意気。

そうでないと、コメディの存在意義はない。

BBCが放送している、時事を扱うコメディ番組、Mock the Week(「この一週間を笑え」)の7月1日の回。

冒頭のトークで、「今週の出来事と言えば」と司会者が言って、みんな、顔を見合わせて笑っている。

それから、EU離脱の話になった。

「ぼくは、自分のおじいちゃんの遺産を相続するのを楽しみにしていたけど、これで、遺産が価値なくなっちゃったよ。」と一人のコメディアン。

そうしたら、もう一人が、「インターネット投票にすれば、この結果を避けられたのに」と。出席者、一瞬顔を見合わせて、それから、ああ、そうか、と大爆笑。

さらに、もう一人が、「統計的にいうと、レファレンダムがあった日から一週間で、高齢者の4000人が亡くなっているんだ。 2年待ってから投票すれば、残留派が地すべり的勝利をしたのにね。」と。

どのジョークも、高齢者の方が、EU離脱に賛成して、若者は残留に賛成したという統計結果を反映している。

政治的なこと、論争的なこと、やばいことにこそ、突っ込んでいくのが、コメディアンの心意気。

そうでないと、コメディの存在意義はない。

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