今回のフランス、現地ではすさまじいスケジュールだったのですが(笑)、行き帰りの飛行機は、眠っている時間以外は、映画を見ることができました。

特に、行くときは、まだ、過密スケジュールのダメージがなかったので、3本見ました。帰りは、1本でした。

行きの3本は、A Walk in the Woods, Vacation, それに、Trainwreckです。

A Walk in the Woodsは、アパラチアン・トレイルをでこぼこコンビが歩くBill Bryson原作のエッセイを愛していたので、まさかロバート・レッドフォード主演で映画化されているなんて、知りませんでした!

おでぶの相棒も出てきたし、レッドフォードだし、それだけで満足です。しかもエマ・トンプソンも出ているのです。

Vacationは、アメリカで時々あるお馬鹿な父親の繰り広げるドタバタ(しかし、本人はあくまでも善意)で、アメリカを横断するロード・ムービーでもあるし、ぼくは好きです。

Trainwreckは一番の収穫でした。脚本を書いたのは主演もしたAmy Schumerで、(ややexplicitな)ロマンティック・コメディなのですが、女性目線で描かれています。ぼくが好きだったのは、ニューヨークの雑誌の編集長をしているDiana役を演じたTilda Swintonの人物造形で、容赦なくクレバーな感じがいいと思いました。

帰りに見たのは、Infinitely Polar Bear で、これも、よかったです。双極性の障害で苦しむ男と、家族を支えるためにコロンビアでMBAを取りに行く女、それに二人の娘の家族の物語ですが、エスニックな構成や、男女の役割について、いかにも今のアメリカらしい、政治的な正しさ的ないやみのない自然な人間観が出ていて、好きでした。舞台はボストンです。

ということで、行き帰りの映画、だいぶたのしく勉強できました。日本で公開されるのかどうかとか、ぼくは把握していませんが、どれも、見る価値があると思います。