書生の植田工から、心臓病の手術で入院したときのことが、送られてきました。第二回です。

みなさま、温かいお言葉、お励ましをいただき、ありがとうございます!!!



べんまく記_②

僕の病気は僧帽弁閉鎖不全というものでした。心臓の弁がちゃんと締まらなくて血が逆流してしまう症状です。心臓の心房心室のそれぞれの部屋を一方通行で送られなければいけない血液が、部屋のドアがちゃんと閉じなくなってしまって逆流が増えて色々な不具合が起こるのだそうです。

弁が閉じなくなるのも何パターンかあるようなのですが、僕は左心房を開閉する僧帽弁がゆるゆるになって閉じなくなってしまっていました。それが何が原因かは断定できないみたいですが、虫歯の菌か某かの高熱かが有力なようで、とりあえず弁を支えている腱のようなものが切れてしまってちゃんと閉じなくなってしまったとのことです。

ここ数年いつのまにかいつも疲れやすくなっていて怠くて体も重くなっていましたが、日頃の不規則な生活、食事の不摂生などもあって体重増加とか不規則な睡眠になっていたので、調子が悪いのはそういう生活習慣の問題もあるとはおもっていましたが、どうもそれとはべつにどうにもならない感じもしていました。

そうすると、体の中の何かがオカシイんじゃないかと体調不良の原因を疑います。ある日突然ガクッとぶっ倒れたりとかそういう決定的なことが無かったので、その時その時の不調に対処してやり過ごしていましたが、人間の直感ともうしますか、これは本当に何かもうヤバい方向に向かっているなとは思えました。シンドイと周りの方々にも調子の悪さを訴える機会が増えてきて、体調不良の群発の頻度も増えてこれはもうダメっぽいぞと心底おもったので、先生のご親友の池上高志先生にご紹介頂いて、大学病院にうかがってまいりました。

大学病院で精密検査をしてもらい、すぐに外科的な治療が望ましいとのご診断を頂きました。一先ず、血圧や利尿のお薬を飲みはじめましたが、このまま放っておいたら悪化していくだけというのはハッキリして、改善するには外科手術しかないのであればお願いするしかないだろうというくらいの心の段取りはしていましたので、2回目の診察で手術の日取りを決めることになったのでした。


uedabenmakuki20160414