セドルさんがAlphaGoに一矢報いた。https://en.wikipedia.org/wiki/AlphaGo_versus_Lee_Sedol#Game_4 … によると、セドルさんの78手目に対して、79手目が敗着だったらしい。

78手目までは、AlphaGoは、自分が勝つ確率を70%と見積もっていたが、87手目までには、その確率は急落したのだという。AlphaGoにも、そのような脆弱性、というか、「バグ」があったということになる。

羽生善治さんと先日お話した時、コンピュータ将棋の話もだいぶした。羽生さんによると、コンピュータと対決する棋士は、そのプログラムと事前に徹底的に指し込む。そして、その弱点を、いろいろと探る。

その意味で、コンピュータとの将棋に勝とうとすることは、「ハッキング」に似ているのだと羽生さんは言った。純粋に将棋として勝つ、というよりは、相手のプログラムの脆弱性を見出して、そこを衝く、という感じになる。

逆に言えば、プログラム開発者側から言えば、すぐれた人間のプレイヤーとの対戦は、自身が開発したプログラムの中に「バグ」がないかどうか、検証する一つのきっかけになる。脆弱性が見つかれば、それを補えばよい。

セドルさんが、今回、AlphaGoと事前にどれくらい「練習対局」をされたのかはわからないが、今後、AlphaGoに勝とうとする人間は、この人工知能プログラムの脆弱性をつくという戦略に出るのかもしれない。囲碁本来とは違うが、人工知能と人間の向き合い方の一つのスタイルではあろう。

以上、本日の連続ツイートのまとめでした。

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