覚醒剤を始めとするドラッグが、ダメ、絶対な理由は、だいたい次のようなことです。

ドラッグが効くということは、すなわち、脳の中に、それに似た作用をする物質がもともとあるということになります。

ドラッグが快楽をもたらしたり、興奮させたりするのは、もともと、似た脳内物質があるからです。

しかし、これらの脳内物質の作用は強烈なので、脳は、これらの物質を「出し惜しみ」しています。

面倒で、たいへんな、手続きを経ないと、それらの物質が放出されないようになっているのです。

学んだり、仕事をしたり、コミュニケーションをしたりといった、生きる上で意味がある活動をすると、脳内物質が出て、これらの活動の回路が強化される。これは、生きる上で意味があることです。

ところが、ドラッグをつかうと、それらの面倒な手続きを経ることなく、いきなり脳内物質に似た作用が生じます。

いわば、回路がショートしているようなもの。

このため、ドラッグをつかってたとえ快楽や興奮が得られたとしても、その結果、強化されるのは、単に、ドラッグをつかうという行動の回路だけ、ということになるのです。

これでは、生きる上で役に立たないどころか、むしろじゃまになりますよね。

ドラッグを絶対使ってはいけない理由。それは、脳がショートして単純になってしまうからです。

快楽や興奮は、学んだり、仕事をしたり、コミュニケーションをしたりといった、ちゃんとした「手続き」を経て得ましょう。

そうすれば、生きる上で役に立つ回路が強化されます。

みなさんは、覚醒剤を始めとするドラッグについて、どのようにお考えでしょうか?

drugbrain



付記

コメントにご質問があったので補足します。ここでいう「ドラッグ」は、いわゆる違法ドラッグ、脱法ドラッグを指し、病院で、医師が処方し、その指示にしたがって適切に服用されるドラッグは含みません。