TED からの帰りの飛行機で見た「M3GAN」は傑作だった。

 

人工知能のリスクや今後の方向を考えたい人は必見。

 

「M3GAN」は、Model 3 Generative Androidの略だけれども、生成AIがいろいろコントロールできないかたちでやらかす道筋が描かれている。

 

 肝心なのは、「女の子を守る」という目標も「M3GAN」自身が周囲を観察して情報処理、分析して自分で獲得しているということで、その意味ではアシモフのロボット3原則の破綻の先を行っている。

 

 愛着理論(attachment theory)がセリフ中に明示的に出てくるし、AI技術や認知科学まわりの知見をおさえた人たちが脚本を書いていることが伝わってくる。

 

 映画としてもよくできていて、あと、こわいのが苦手な人には、うまくこわさが抑えてあるのでだいじょうぶです(笑)。

 

 観終わって、「うまくできているなあ」と感心しました。

 

(クオリア日記)