日本では、チャットGPTを教育で使うか、子どもたちに使わせるかという論争があるみたいだけど、使わないという選択肢はないと思う。
チャットGPTは要するに検索エンジンと変わらない。
ネット上にある情報を統計的に処理して、その「最大公約数」を文字列として吐き出すだけである。
学習で検索エンジンを使わないということがないのと同じように、チャットGPTを使わないという選択肢はない。
好奇心がある子どもなら、技術的なアセスメントのためにも使ってみようと思うだろうし、prompt engineeringもいろいろ試してみるだろう。
作文とかの「丸投げ」を心配する人がいるようだけれども、もともと読書感想文とかを親とかに書いてもらっている子はいるから、本質は変わらない。
自分の文章を書きたい子はチャットGPTに丸投げしないだろう。
文章を書いてお金をもらっているプロの立場から言うと、チャットGPTから出てくる文章は優等生的で個性がなくて、まったく使えない。
昨日のTEDでのカーン・アカデミーのカーンさんのトークでも、チャットGPT は前提で、その先の話をしていた。
つまり、チャットGPTで脳が楽をする、というイメージではなく、藤井聡太さんがAIで将棋た強くなったように、文章力や知識を高める方向に使えばいい。
(クオリア日記)