合同批評会
「#シラスフロントロー」
第130回
クラスナホルカイ・ラースロー『メランコリー・レジスタンス』(未邦訳)
最優秀批評家賞 manab0rg
96点(最低 90点 最高 100点)
ハンガリーの、そしてヨーロッパの重層的な体験から、抵抗の虚しさを熱力学的な諦観とともに描く。冒頭の列車の中での経験から、巨大なクジラと「プリンス」が象徴するサーカスによる動乱、そして、最後の驚くべき記述まで、ノーベル賞作家の長大な文章の思考のうねりが続き、稀有な読書体験となる。
議論の詳細(番組アーカイブ)
https://shirasu.io/t/kenmogi/c/kenmogi/p/20251010161343
