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第58回 奥山大史監督 映画「ぼくのお日さま」91点(最低72点、最高98点)

最優秀批評家賞 minoring

ある一つのシーンだけをとらえても、この監督の作品だとわかるような、そんな独特の映像感覚がある。エンディングで流れてくるハンバート・ハンバートの名曲から「曲先」で構想されたこの作品は、前編がこもれびのような人間をつつむ優しさと豊穣にあふれている。ラストシーンは、もう一つの物語の始まりのようだ。人が人として生きることのかけがえのなさ、切なさを描いた「ぼくのお日さま」は、『僕はイエス様が嫌い』に続いて奥山監督から発せられた日本映画への希望のひかりとなった。

 

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