単誘導の携帯心電計は


虚血を診断する道具ではなくリズム確認の道具です。


これとても重要なんです。


なぜ私が何回も携帯型心電計で測定した波形を出しているのかに繋がりますが、結構この携帯型心電計で測定した波形は単誘導なのでST部分は多彩な形を呈します。


これがよく分かる論文がありますので紹介します。


https://www.omron.com/jp/ja/technology/omrontechnics/2025/OMT_Vol57_010JP.pdf


基本的にいつも出している30秒程度の波形の中で形が変わる場合はほぼ心配いりません。


その他、


拍ごとに違う、体勢で変わる、症状と一致しないなどは、かなり誤認している可能性が高いです。


では、虚血性変化を反映しないのか。


ということではありません。


実際、はっきりとした持続性ST低下(水平=下向き直線)、1mm以上、5分以上胸痛などが持続、毎回同じ波形などの場合は間違いないので注意が必要です。

すぐに救急車を呼んだ方がいいでしょうね。


もうひとつこれと分かる波形があります。


女性に多く、深夜から早朝に多い突然の胸痛がある場合、冠攣縮性狭心症が疑われますが、この場合は明瞭にST上昇があるので、これも救急車です。


よって、基本的には『ST低下があるが虚血ではなかった』例のほうが圧倒的に多い。


ということを知っておくべきですね。


もし心臓疾患で携帯型心電計で測定する人がいれば参考にしていただければ幸いです。


STやP波などは多彩なアーチファクトを呈しますので、今後も気になるのがあれば出していきます。