こちらもOZさんから情報を頂きましたので私なりに調べてみました。

個人的見解なので間違い等あると思いますが、ご了承ください。


2018年5月の米国不整脈学会にて発表され、今年論文化された研究がありました。

【CABANA Trial】

CABANA Randomized clinical Trial

つまりランダム化臨床試験ですが、簡単に言うとこうです。

心房細動治療におけるカテーテルアブレーション治療は、抗不整脈薬治療と比較して

死亡や脳梗塞などのイベント発生率が少なくなるのか?

ということみたいです。

このCABANA Trialは世界10カ国、2204例を対象としたアブレーション史上大きな

ランダム化比較試験で5年の追跡期間をとっています。

結果から言うと、この5年の追跡期間中に

死亡・脳梗塞・重篤な出血・心停止の起こった割合は、

カテアブ群:8.0%

抗不整脈薬群:9.2%

となり、両者に有意差は認められなかったということみたいです。

つまり、カテーテルアブレーション治療は抗不整脈薬治療より

死亡・脳梗塞・重篤な出血・心停止は減少させることが出来ないということです。

大雑把に言うと、明らかな予後改善効果は期待できないということでしょうか。

これは結構ショックですが、

内容をよく見てみると、

最初の割り付けが無作為なのでしょうがないのかもしれませんが、

カテアブ群で割り付けられた1100例のうちの100例がカテアブを受けていない、

薬物治療群で割り付けられた1100例のうちの300人がカテアブを受けている

など、一見すると無茶苦茶な気がします。

また、心房細動再発が

カテアブ群で49.9%

抗不整脈薬群で69.5%


となっていますが、

どうやら発作性心房細動の比較的治療しやすい例は47%と少なかった

のが背景にあるようです。

結果だけ見るとショックですが、

検討内容を見てみると、え?これで比較になるの??

って感じがします、素人なので。

我々患者側からすると、発作性心房細動で50歳までの群、

持続性心房細動で70歳までの群など、

細かに分けて研究して欲しいと思いますが、

そのようなアウトカムの大規模調臨床試験は難しいのかもしれませんね。

誤解のないようにして欲しいのですが、

過去にはカテーテルアブレーション治療の優位性が立証されている

研究も数多くあります。

例えばスウェーデンで36万人以上を対象とした大規模な研究がありましたが、

カテアブ群と非カテアブ群を比較した場合、

虚血性脳梗塞や死亡率が優位に減少しており、

カテーテルアブレーション治療は虚血性脳梗塞や死亡率を減少させる効果が

高いと結論付けています。

研究は見方によって解釈が変わりますので注意が必要ですね。