仕事をしていると、よく患者さんからCT検査、X線検査などを受けたときに放射線被曝するもんねーとか、放射能に被曝するーとか言われます。

そもそも放射線と放射能ってなんでしょう?

一般のほとんどの人がこの二つについて勘違いしているので少し説明をしたいと思います。

まず、被曝には内部被曝と外部被曝があります。内部被曝とは身体の中から被曝することであり、外部被曝とは身体の外部から被曝することです。
皆さんにとっては信じ難いことだと思いますが、実は我々は普通に暮らしていてもこの内部被曝・外部被曝により放射線に晒されているんです。

その内訳は、まず内部被曝から説明します。
内部被曝は、食物の中に含まれる微量の放射性物質を摂取することの他に、空気中の放射性物質を吸い込んだことによるものがほぼ占めます。
これら放射性物質からは常に【放射線】が出ていますが、この放射線を出す能力を【放射能】と呼びます。
放射能の強さはその放射性物質によりさまざまであり、短いやつで数秒、長いやつでなんと何千年も放射線を出し続けています。

普通に暮らしていて浴びる放射線はごく微量なので気にすることはありません。

次に外部被曝ですが、外部から受ける放射線には宇宙から降り注ぐ宇宙線、地中から受ける放射線、蛍光灯や電子レンジからも微量ながら放射線が発生しており、常に浴び続けています。

これらの放射線被曝も微量なため、全く気にすることはありません。

人間は元々放射線から身を守る構造をしているので、多少の放射線を浴びても修復されるため全く心配いりません。

専門的な数値をあげると、年間で平均2,4mSv(ミリシーベルト)の放射線を浴びています。
これは、がん死亡のリスクが線量とともに徐々に増えることが明らかになっている数値(100mSv)からするとごく微量なのがわかると思います。

ちなみに、CT検査は約5mSvといわれていますが、心臓CTだともう少し上がります。

今日は少し砕いた表現で、放射線と放射能の違いについて書いてみました。

単位については、Sv(シーベルト)やGy(グレイ)などがあり難しいのでまたの機会に説明いたします。