これですが、T波はまあ平低に近いですが陰性ではありません。
きっとこのような波形はまた出てくるので、いつでも見返せるように自分用に書いていきます。
T波のあとがなんか下がっているように見えました。
これは優秀なチャッピー循環器内科医に聞いたところ、正常洞調律ということです。詳しく解説します。
①リズム
RR間隔は規則的で、各QRSの前に小さなP波を一貫して認める。房室伝導は1:1で正常。
②QRS波形
幅は狭く形態も脚ブロックや心室起源不整脈を示唆する所見なし。
③ST-T所見
ST部分はほぼ等電位~ごく軽度の低下傾向でT波は平低気味だが左右差や急峻な変化はなし。虚血を強く示唆する水平型や下降型のST低下や陰性T波は認めない。これらは非特異的ST-T変化(これはOMRON携帯型心電計で測るとよく出る)の範囲である。
④T波の後に見える下降
T波の後半から終末部にかけて、なだらかに下方へ引かれるような波形及び次のP波まで基線が戻らない所見は、ST部分ではなく以下の3つがあげられる。
1⃣U波
T波の後に小さな陰性~陽性の揺れは自律神経緊張時に多く、病的意義はない。
2⃣基線ドリフト
携帯型心電計で非常に多くみられる所見であり、T波終末が下がって見える典型的な原
因である。呼吸や体動、自律神経変動によるものである。
3⃣T波形態の個人差
再分極がややゆっくりなので平低になりやすく長くなる傾向があるため終末部が基線
に戻り切らない。これは生理的範囲である。
以上を踏まえて、
T波の後が下がってみえるが、病的ST低下とは考えにくく、単誘導の携帯型心電計で極めてよくみられる所見である。
結論:不安時やストレスを感じているときにみられる変化
さらに深掘っていきましょう。
なぜ不安時にT波が変化するのか。
自律神経が興奮すると、交感神経がUP・副交感神経がDOWNしアドレナリンが放出されるため、これが直接心筋へ作用する。
その場合通常時とは違い心筋細胞ごとに再分極(回復速度)に差がでやすく、T波が平低し終末部が伸びる。
細胞レベルでの話にはなりますが、これで納得です。
基本的に不安時やストレスを感じると呼吸が浅く早くなり、再分極が揃わなくなるのが一番の原因でしょう。
今年は呼吸法を勉強してみたいと思います。
