皆さま、NHKの総合診療医ドクターGという番組をご存知でしょうか?
ある患者の再現VTRを流し、それを見て研修医が病名を推測し、経験豊富なドクターとカンファレンスをして最終病名を当てていくという番組です。
その番組のタイトルに《背中が痛む》というのがあったので録画をして今日観てみました。
心臓の病気をされてる方は、この背中の痛みという言葉に敏感に反応しませんか?笑
私はかなり敏感に反応します。
さて、
主訴はこうです。
50代女性、娘と電話で会話中に背中の左寄りに肩甲骨周りの激痛が走ったのでたまらず病院を受診。
問診により、左肩の痛みや左奥歯の痛みもあることがわかりました。
また、胸も痛くなることがあるそうです。
病院には歩いて来られ、問診時には痛みが少しはあるものの治っていました。
痛みは1年ほど前からあり、1ケ月に2〜3回背中の痛みがあったそうです。
痛みが起こるときは、朝方や義理の母の介護をしているときなど様々な時間帯で起きるそうです。
皆さん、病名おわかりになりますか?
ここで鋭い方は、この痛みは心筋梗塞や狭心症によって起こる典型的な放散痛又は関連痛だとピーンときたことでしょう。
そうなんです。私もそう思いました。
左寄りの奥歯、肩、背中が痛いときはまずその部位を押してみて限局する痛みがあるかどうかを確認して、なければ心臓からきている痛みだと思いますよね。
これらの部位と心臓は末梢神経は異なりますが脊髄で合流する為に、例えば心臓が痛いのに肩に痛みが出たりします。これが関連痛と呼ばれるものです。
なんだ、今回の症例は典型的で簡単だな。と思いました。
そうそう、いつも仕事のときに自分に言い聞かせてる言葉があって、『病名を決めつけない』なんですが、これが中々難しい。
ファーストインプレッションで正解できるのは、私はせいぜい10%程度ではないでしょうか?
それほど難しいですよね、確定診断って。
ここで研修医のファーストインプレッションですが、
病名はそれぞれ違いましたが全て心臓関連の病名でした。
①急性心筋梗塞
②狭心症
③冠攣縮性狭心症
さて、私は何と思ったかと言うと、心筋梗塞です。
やはり私が予想したとおり、放散痛が典型的な心臓に関連したものだと研修医も思ったみたいです。
しかし急性心筋梗塞にしては痛みが引いているし、歩いて来院されている。
冠攣縮を含む狭心症にしては色々な時間帯や場面で起こっている。
など、それぞれに合わないことがありました。
ここで次のヒントですが、この患者様は他にも色々な病院で診てもらってるにも関わらず、全く検査で異常がないそうです。
もちろん心電図、エコー、レントゲン、CT、冠動脈カテーテル検査全てにおいて異常なしです。
そしてその他の症状として、多汗、手足のしびれ、生理不順などがありました。
なるほど。
閉経前後の女性には多い症状がありますね。
いわゆる更年期障害と呼ばれるものですね。
ここでセカンドインプレッションですが、研修医の先生達はそれぞれ、
①高安病
②自律神経失調症
③更年期障害
を挙げました。
私は更年期障害と予想。
しかしここで総合診療医の先生が尋ねました。
何か合わないことがありますか?と。
高安病ならもう少し若くてもいいし、微熱などもない。
自律神経失調症や更年期障害だけでは心臓の関連痛と思われる症状が説明できない。
などが研修医から挙げられました。
確かにそうですよね!
しかしこの放散痛があるのに心電図や冠動脈カテーテル検査で異常がないとはどういうことなのか。
ここで先生は最終ヒントを出しました。
冠動脈カテーテル検査でも写らないものはなんですか?
答えは微小血管です。
心臓の周囲には数多くの微小血管があります。
冠動脈カテーテル検査で映るのは主要な3つの血管だけ。
だからどこの病院で検査しても異常なしだったのか〜。
てことで最終的な病名は、
『微小血管狭心症』
でした。
これは初めて聞きました。
というか、日本であまり知られていない病名らしいですよ。
この微小血管狭心症は閉経前後の女性に多く発症し、
更年期の女性10人に1人とも言われているそうです。
そもそも日本では、2010年「循環器領域における性差医療に関するガイドライン」にこの病気のことが初めて記載されているため、学校では習った生徒も少ないみたいで、知らない医師もいるそうです。
また、検査で多くは異常なしなので、確定診断に結びつくことが出来ない患者様もいるそうです。
そりゃそうですよね。医師も知らない、検査で異常なしなら
心療内科を紹介しますよ。になりかねない!
やはり患者側もそれなりの知識を得ないと、自分の身は守れないってことですね。
この番組はとても勉強になります。
今回は特に心臓関連なので勉強になりました。
ある患者の再現VTRを流し、それを見て研修医が病名を推測し、経験豊富なドクターとカンファレンスをして最終病名を当てていくという番組です。
その番組のタイトルに《背中が痛む》というのがあったので録画をして今日観てみました。
心臓の病気をされてる方は、この背中の痛みという言葉に敏感に反応しませんか?笑
私はかなり敏感に反応します。
さて、
主訴はこうです。
50代女性、娘と電話で会話中に背中の左寄りに肩甲骨周りの激痛が走ったのでたまらず病院を受診。
問診により、左肩の痛みや左奥歯の痛みもあることがわかりました。
また、胸も痛くなることがあるそうです。
病院には歩いて来られ、問診時には痛みが少しはあるものの治っていました。
痛みは1年ほど前からあり、1ケ月に2〜3回背中の痛みがあったそうです。
痛みが起こるときは、朝方や義理の母の介護をしているときなど様々な時間帯で起きるそうです。
皆さん、病名おわかりになりますか?
ここで鋭い方は、この痛みは心筋梗塞や狭心症によって起こる典型的な放散痛又は関連痛だとピーンときたことでしょう。
そうなんです。私もそう思いました。
左寄りの奥歯、肩、背中が痛いときはまずその部位を押してみて限局する痛みがあるかどうかを確認して、なければ心臓からきている痛みだと思いますよね。
これらの部位と心臓は末梢神経は異なりますが脊髄で合流する為に、例えば心臓が痛いのに肩に痛みが出たりします。これが関連痛と呼ばれるものです。
なんだ、今回の症例は典型的で簡単だな。と思いました。
そうそう、いつも仕事のときに自分に言い聞かせてる言葉があって、『病名を決めつけない』なんですが、これが中々難しい。
ファーストインプレッションで正解できるのは、私はせいぜい10%程度ではないでしょうか?
それほど難しいですよね、確定診断って。
ここで研修医のファーストインプレッションですが、
病名はそれぞれ違いましたが全て心臓関連の病名でした。
①急性心筋梗塞
②狭心症
③冠攣縮性狭心症
さて、私は何と思ったかと言うと、心筋梗塞です。
やはり私が予想したとおり、放散痛が典型的な心臓に関連したものだと研修医も思ったみたいです。
しかし急性心筋梗塞にしては痛みが引いているし、歩いて来院されている。
冠攣縮を含む狭心症にしては色々な時間帯や場面で起こっている。
など、それぞれに合わないことがありました。
ここで次のヒントですが、この患者様は他にも色々な病院で診てもらってるにも関わらず、全く検査で異常がないそうです。
もちろん心電図、エコー、レントゲン、CT、冠動脈カテーテル検査全てにおいて異常なしです。
そしてその他の症状として、多汗、手足のしびれ、生理不順などがありました。
なるほど。
閉経前後の女性には多い症状がありますね。
いわゆる更年期障害と呼ばれるものですね。
ここでセカンドインプレッションですが、研修医の先生達はそれぞれ、
①高安病
②自律神経失調症
③更年期障害
を挙げました。
私は更年期障害と予想。
しかしここで総合診療医の先生が尋ねました。
何か合わないことがありますか?と。
高安病ならもう少し若くてもいいし、微熱などもない。
自律神経失調症や更年期障害だけでは心臓の関連痛と思われる症状が説明できない。
などが研修医から挙げられました。
確かにそうですよね!
しかしこの放散痛があるのに心電図や冠動脈カテーテル検査で異常がないとはどういうことなのか。
ここで先生は最終ヒントを出しました。
冠動脈カテーテル検査でも写らないものはなんですか?
答えは微小血管です。
心臓の周囲には数多くの微小血管があります。
冠動脈カテーテル検査で映るのは主要な3つの血管だけ。
だからどこの病院で検査しても異常なしだったのか〜。
てことで最終的な病名は、
『微小血管狭心症』
でした。
これは初めて聞きました。
というか、日本であまり知られていない病名らしいですよ。
この微小血管狭心症は閉経前後の女性に多く発症し、
更年期の女性10人に1人とも言われているそうです。
そもそも日本では、2010年「循環器領域における性差医療に関するガイドライン」にこの病気のことが初めて記載されているため、学校では習った生徒も少ないみたいで、知らない医師もいるそうです。
また、検査で多くは異常なしなので、確定診断に結びつくことが出来ない患者様もいるそうです。
そりゃそうですよね。医師も知らない、検査で異常なしなら
心療内科を紹介しますよ。になりかねない!
やはり患者側もそれなりの知識を得ないと、自分の身は守れないってことですね。
この番組はとても勉強になります。
今回は特に心臓関連なので勉強になりました。