[光る君へ] 『第15回・おごれる者たち』のあらすじ他 | コンデジ片手に出かけよう

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私の旅の思い出を紹介します。


<あらすじ:NHKサイトでの概略紹介> 
道隆(井浦新)は、強引に定子(高畑充希)を中宮にし、詮子(吉田羊)を内裏の外へと追いやった。二年後、一条天皇(塩野瑛久)は麗しく成長。道隆の独裁には拍車がかかっていた。伊周(三浦翔平)らに身内びいきの人事を行い、定子のために公費を投じ始める。道長(柄本佑)は兄のやり方に納得がいかない。一方のまひろ(吉高由里子)は、さわ(野村麻純)と近江の石山寺へと出かける。そこで思いもよらない人物との出会いが…


<光る君へ紀行紹介地>
滋賀県大津市・石山寺が紹介されました。
京都からほど近い滋賀県大津市。この地に観音信仰の聖地の一つ、石山寺(いしやまでら)があります。大きな石の上に築かれたことから、その名がつけられました。



観音信仰が流行した平安時代、貴族たちの間で「石山詣(いしやまもうで)」が盛んに行われました。特に女性からの信仰が厚く、『蜻蛉(かげろう)日記』で知られる藤原道綱母もこの地を訪れました。『蜻蛉日記』には朝早く京を出立し、逢坂(おうさか)の関を越えて近江に入り、打出浜で舟に乗って琵琶湖から瀬田川へ進み、夕方ごろに石山寺に入ったと記されています。



紫式部も石山寺を訪れたといい、 琵琶湖に映った月を見て『源氏物語』の着想を得たと寺に伝えられています。平安貴族たちの心を癒やした石山寺。 今も、人々の祈りに寄り添い続けています。


<気になるキーワード>
◎兄・藤原道兼に説教する道長
藤原公任の家に上がり込み迷惑をかけている兄・道兼の姿は良かったです。

◎登華殿
一条天皇中宮・藤原定子が賜った、女御などが居住した平安御所の後宮の七殿五舎のうちの一つ登華殿(とうかでん)。場所的には弘徽殿北側に位置するのですね。源氏物語でいうと「弘徽殿女御」を考えました。


◎夜這いで人違いした道綱
源氏物語第3帖・空蝉を連想させる展開でしたね。
紫式部集に「おぼつかなそれかあらぬか明けぐれの 空おぼれする朝顔の花」という和歌があり、方違えで泊まりに来た誰かわからない男性のことを詠んだ和歌があります。そこからの引用とも読み取れますね。



<注目したポイント>
◎藤原道綱母とまひろ(紫式部)の出会い
平安貴族に人気だった「石山詣」。そこで蜻蛉日記の作者・藤原道綱母とまひろ(紫式部)は出会っていますね。そして、蜻蛉日記を作った背景を聞いたことが源氏物語執筆につながっているような伏線になっていますね。


 琵琶湖に映った月を見て『源氏物語』の着想を得たと寺に伝えられていますが、この言い伝えも源氏物語を宣伝していると受け取れます。