京都市街のほぼ中央にある京都御苑内にある京都御所は、明治2年(1869)の東京遷都まで皇居として使われていました。築地塀をめぐらした御所内には、紫宸殿をはじめ、清涼殿や小御所などがあり、王朝時代をほうふつさせる雅かな面影を十分にとどめています。その中心になるのが紫宸殿ですが、向かって右側に一本の山桜があります。
「左近の桜」と呼ばれているもので、2024年は満開見ごろの時期に訪れることが出来ました。
源氏物語で紫宸殿と桜の組み合わせはとても重要で、第8帖・花宴に出てきます。
【2024/04/06訪問撮影】
<参考情報>
如月に紫宸殿で催された桜花の宴で、光源氏は頭中将らと共に漢詩を作り舞を披露した。宴の後に光源氏がふと入り込んだ弘徽殿で、右大臣の六の君(朧月夜)と出逢い契りを交わします。
朧月夜は弘徽殿女御の産んだ東宮(後の朱雀帝)の女御ろして入内する予定だったが、光源氏との関係が発覚して入内は取り止めになります。
この一件で右大臣と弘徽殿大后の怒りを買い、源氏須磨流しの一因となっています。ただ、朧月夜と光源氏の関係がなければ光源氏側へと勢力はやってきませんので、策士・光源氏だったんですね
◇京都御所の紹介サイト◇
<京都御所の基本情報>
営業時間:09:00-16:30 (季節変動あり)
定休日 :月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/4)、行事等が行われる日
入場料 :無料
開館開所:1337年(建武4年)
竣工 :1855年(安政2年)
改築 :1866年(慶応2年)
住所 :京都市上京区京都御苑内
最寄駅1:地下鉄「今出川駅」より徒歩約5分
最寄駅2: 市バス「烏丸今出川」より徒歩約5分