[源氏物語あらすじ] 第50帖・東屋 (あずまや) | コンデジ片手に出かけよう

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第50帖・東屋は薫26歳の八月から九月の出来事を語っています。
※Top写真は、宇治神社前にある浮舟と匂宮の像(雪景色)。初期段階では宇治十帖(橋姫から夢浮橋)のTop写真としていますが、後日変更の可能性もあります。
※この項目は、関連事項などの記事をアップしたらリンクアップデートします。


「東屋」という題名は、浮舟の隠れ家を訪れた薫が詠んだ和歌「さしとむるむぐらやしげき 東屋のあまりほどふる雨そそきかな」からきています。


源氏物語を現代語訳された与謝野晶子さんは、次のような和歌を載せています。
「ありし世の 霧来て袖を 濡らしけり わりなけれども 宇治近づけば」


<第50帖・東屋のあらすじ>
宇治八の宮とその女房であった中将の君との間に生まれた娘・浮舟。中将の君は高貴の血を引き一際美しい浮舟をことさら大事に育て、良縁をしきりに願っていた。しかし、浮舟が常陸介の実子でないと知るや縁談は破談になります。

三条の館で偶然浮舟を見つけ、強引に言い寄る匂宮。浮舟を薫に勧めていた中将の君は驚いて彼女を引き取り、三条の小家に隠した。

薫は浮舟を宇治に囲うが、浮舟の顔は亡き大君に瓜二つではあるが、教養は彼女とは比べ物にならないぐらい程遠いことから、今後の浮舟の扱いに思い悩むのだった。


<第50帖・東屋の主な出来事>
◎浮舟の母は、娘・浮舟の良縁を願うが縁談は破綻する

◎浮舟に言い寄る匂宮

◎宇治の御堂を見に出かける薫
<関連地>宇治平等院

◎三条の隠れ家の浮舟と逢う薫

◎浮舟を宇治に囲う薫