[源氏物語あらすじ] 第51帖・浮舟 (うきふね) | コンデジ片手に出かけよう

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第51帖・浮舟は薫27歳の春の出来事を語っています。。
※Top写真は、宇治神社前にある浮舟と匂宮の像(雪景色)。初期段階では宇治十帖(橋姫から夢浮橋)のTop写真としていますが、後日変更の可能性もあります。
※この項目は、関連事項などの記事をアップしたらリンクアップデートします。


「浮舟」という題名は、薫の庇護を受けていた浮舟が匂宮に連れ出されて宇治川対岸の隠れ家へ向かう途中に詠んだ和歌「橘の小島の色はかはらじをこのうき舟ぞゆくへ知られぬ」からきています。

源氏物語を現代語訳された与謝野晶子さんは、次のような和歌を載せています。
「何よりも 危ふきものと かねて見し 小舟の中に みづからを置く」


<第51帖・浮舟のあらすじ>
薫は浮舟を宇治の山荘に放置したまま、訪れるのも間遠であった。一方、匂宮は浮舟が薫の囲い人として宇治に住んでいることを知る。匂宮はある夜、ひそかに宇治を訪れ、薫を装って寝所に忍び入り、浮舟と強引に契りを結んでしまう。人違いに気づくも時すでに遅く、浮舟は重大な過失におののくが、淡白な薫と異なって情熱的に愛情を表現する匂宮へと、次第に心惹かれていくのだった。
そして、薫と匂宮との板ばさみになって進退窮まった浮舟はついに死を決意します。


<第51帖・浮舟の主な出来事>
◎浮舟を追想し中君を恨む匂宮

◎浮舟を宇治に匿う薫

◎京の中君への文を浮舟のものと察知し、雪の日に馬で宇治を訪れる匂宮

◎薫の声をまねて浮舟の寝所に忍び込む匂宮

◎一日仲睦まじく過ごす匂宮と浮舟

◎浮舟に心奪われる匂宮

◎薫と匂宮との三角関係に入水を思う浮舟