[宮城県松島町] 円通院 (臨済宗妙心寺派) | コンデジ片手に出かけよう

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私の旅の思い出を紹介します。


臨済宗妙心寺派の円通院は瑞巌寺の西隣にあります。


仙台藩主二代伊達忠宗の次男光宗の霊廟(菩提寺)になる円通院。



伊達光宗は文武両道に優れていましたが、1645年(正保2年)9月に19歳の若さで江戸で亡くなりました。その死を悼んだ伊達忠宗公により円通院が同年に開創され、お霊屋(三慧殿)は1647年(正保4年)に完成しました。



三慧殿の厨子には、慶長遣欧使節を率いた支倉常長が西洋から持ち帰ったバラと、フィレンツェを象徴する水仙が描かれています。





この厨子のバラをヒントに天野明道住職が、「白華峰西洋の庭」(6,000m2)にバラを植えて一般の観覧に供したため、「薔薇寺」の異名でも呼ばれるようになっています




このお寺を訪れたのは2019年10月の事。東北と言えども紅葉時期はまだ早かった様子です。


訪れた日の午前中は雨模様だったのでしょうか、雨に濡れた参道などは趣がありました。

 




彼岸花が良いポイントに咲いていて、訪れた時にうれしかったです。






◇円通院の公式サイト◇

 


<円通院の基本情報>
拝観時間:09:00 - 16:00
拝観料 :大人300円
宗派  :臨済宗妙心寺派
御本尊 :聖観世音菩薩 
創建年 :正保4年(1647年) 
開山  :洞水(瑞巌寺第100世和尚) 
開基  :伊達忠宗 
別称  :バラ寺、薔薇寺 
札所等 :三陸三十三観音霊場・第1番札所
住所  :宮城県宮城郡松島町松島字町内67 


★円通院の庭★
境内の庭には約350年前に造られた心字の池を中心とし石庭があります。秋には紅葉ライトアップがされ、幻想的なお寺の中に色鮮やかな紅葉の赤色が華やかさを与えます。



庭は4種類の趣が違うもので、構成されており江戸時代の日本を代表する作庭家、小堀遠州の作といわれております。



◎石庭「雲外天地の庭」 
「天の庭」は松島湾に実在する七福神の嶋を仏の庭として表し、「地の庭」はいのちを意味した「三宝の庭」です。

 

松島湾は白砂で周囲の山々はコケで表し、「天」と「地」には天水橋がかかり「天の庭」と「地の庭」を結ぶ掛け橋です。



◎遠州の庭
中門をくぐると本堂の前に心字の池で構成された歴史を感じさせる庭があります。
この庭は伊達藩江戸屋敷にあった小堀遠州作の庭を移設したといわれています。心字の池には蓮の花が補陀落山にはモミジとツツジが季節の移ろいを感じさせてくれます
 
◎バラの庭「白華峰(びゃかほう)西洋の庭」
「三慧殿」の厨子に描かれているバラ、アカンサス、ガーベラ、などをモチーフにして、仏教とキリスト教の出会いによって生まれたバロック的な庭です。

 
◎三慧殿禅林瞑想の庭 
スギ林の中は美しい自然庭園となっています。スギ林と山野草・コケで構成された庭は禅林の非日常的な空間を作り出しています。