2024.1.13(土)

 

「JRふれあいハイキング」という企画もので見つけた、「ボランティアガイドがご案内します 鹿寄せと春日大社」というツアーに参加する。

 

JR奈良駅横、旧駅舎にある奈良市総合観光案内所前、8時45分集合。

興福寺、春日大社(一之鳥居)、飛火野(鹿寄せ)、春日若宮、春日大社本殿、そして、春日大社本殿バス停で12時頃解散というスケジュールになっている。

なんと参加費は無料だ。

 

8時過ぎに最寄り駅からJRに乗る。

8時27分、奈良着。

集合場所に行くと、寒いので中で待ってるように言われ、旧駅舎の中へ入る。

スタバの奥に、観光案内所のスペースがあり、休憩できるようになっていたので、時間まで座って待つ。

 

時間になったので、外へ出て、今日の資料をいただき、説明を聞く。

 

10人ぐらいずつ二組に分かれて、それぞれボランティアガイドの人と出発する。

 

まず、JR奈良駅の旧駅舎の説明。

和風平屋建て。宇治の平等院鳳凰堂を模したとされている。

私が、奈良に住み始めたころ、この駅舎は現役だった。

今は、観光案内所とスタバだ。取り壊されずに本当に良かったと思う。

 

三条通りを興福寺の方へ向かう。

途中、左側に、浄教寺というお寺がある。

特に足を止めたことはなかったが、中に貴重なソテツがあるらしい。

玄関からのぞくと正面に見える。

1本の株から25本の幹が出ているという。すごい生命力だ。

 

そのまま三条通りを進み、興福寺の手前。

ここには「奈良縣里程元標(りていげんぴょう)」とともに、「高札場(こうさつば)」というものがある。

里程元標は、道路の起点となるもので、道標のようなものだそうだ。

高札場は、今でいう掲示板のようなもので、いろいろなお知らせがあったり、注意書きがあるそうだ。

 

今まで、何となく通り過ぎていたが、そういう役割のものが残っていたとは!

ツアーならではの発見だった。

 

さらに三条通りを進んで行き、菊水楼の手前で、柵の扉を開けて中に入る。

 

中は、興福寺菩提院大御堂(おおみどう)というお寺がある。

 

どうやら鹿が入るのを防ぐために、入り口に扉があるらしい。

自分で柵の扉を開けて入るということは、知らないとなかなかハードルが高い。

 

奈良にはかつて、神の使いの鹿を殺した者は、殺した鹿と一緒に生さ埋めにされ、その上から石をたくさんのせられるという、石子詰めという刑罰があったそうだ。

 

このお寺の庭には、鹿を誤って殺してしまい、石子詰めになった「三作」という子供の話を書いた案内板と、弔うための供養塔がある。

 

三作は余りにも短命で可愛そうであったため、次に生まれる時は亀のように長生できるようにとの願いにより、亀の上に五重の供養塔を建てたそうだ。

この話も、奈良に住んで30年以上経つのに、初めて知った。

浄瑠璃にもなっている有名な話だそうだが…

 

いよいよ春日大社の境内に入る。

いるいる鹿が…

 

雄鹿に泥がついて汚く見える。

これは、雌鹿に凛々しい自分をアピールするための習性で、特に、9月~11月下旬ごろまでの発情期は気性が荒くなり、たくさんの泥がついているらしい。

今は1月だが、泥のついた鹿がそれなりにいた。

 

そして、おなかの大きい妊娠中と思われる鹿も、あちらこちらに。

5月から7月の出産シーズンまでがんばれー

 

そして、いよいよ今日の目的の鹿寄せ。

3本のクスノキが、角度により1本の大木のクスノキに見えるという、大きなクスノキ「飛火野の大楠」があるところの近くだ。

 

午前10時、鹿愛護会のお兄さんが登場。

まず、簡単に説明がある。

ナチュラルホルンで、ベートーヴェンの田園の1節を吹く。
すぐに鹿が集まるのかと思っていたので、最初は、今日は鹿、来ないのかな?と思っていたが、奥の方からおぉーという感じでどんどんやって来た。

 

少しづつ鹿が増えてきた。

そろそろいい感じなのか…

エサの入ったカゴを手にし、撒き始めた。

 

エサはどんぐりだった。

夢中でどんぐりを食べる鹿!

集まってくれた鹿に、ご褒美としてのどんぐりだそうだ。

奈良の観光客誘致のために一役買ってくれてありがとうという意味か…

 

冬の間、草がなくなるので、その補充の意味もあるという。

 

そのために使うどんぐりを募集していた。

どんぐりを集めて寄付できる「どんぐり寄付ボックス」もあるらしい。

 

初めて鹿寄せを見たが、いつまで見ていても飽きない。

見に来て良かったと思った。

 

その後、浮御堂へ。

水が抜かれためずらしい浮御堂。

その後、この付近を散策し、よくわからない茶室に入ったりもした。

 

再び春日大社参道へ戻り、最近完成したばかりの銅像を見る。

 

 

春日大社の本殿でお詣りし、若宮へ。

 

若宮十五社めぐりの中でも、特に今年は辰年なのでということで、金龍神社へ。

黄金に輝く龍が鎮座!

開発や開拓を発展させ、金運をもたらすとある。

何卒、よろしくお願いいたします。

 

このあと、春日大社本殿前のバス停付近で、ツアーのアンケートに答えて解散。

ほぼ予定通り、12時だ。

 

ただこのツアー、スケジュールのやることがあまり決まってないのか、ボランティアの人任せなのか、鹿寄せの後、「これからどこか行きたいところありますか」と聞かれたり、予定外の浮御堂や、その近くの庭園の茶室に入ったりと、行き当たりばったりの感があった。

 

知らない豆知識もいろいろと聞くことはできたのだが…

 

鹿寄せだけだったら、自分で日時を調べて行っても良かったかなぁと思ったりもした。

 

おまけに、やることがなく、時間が余るのを見越してか、歩く速度が異常に遅い。

寒空の中、もう少し早く歩けば体も温まるのに…からだ冷え冷えで半日過ごした。

 

帰りに、西国三十三所の御朱印をいただきに興福寺へ寄る。

 

五重塔は相変わらずの工事中。

中金堂は遠くに。

南円堂は橘の実がたくさん。

酸味が強くて生食には適さないらしいが、収穫とかはしないのか?と気になる。

三重塔

興福寺最古の建物。

7月7日のみ内陣公開なのだ。

入ったことがないのは、あとはここだけ。

暑い季節だが、今年こそと思う。

 

天気が怪しくなってきた。

次の電車はあと18分後、これを逃せば、さらにその30分後になる。

急ぎ足でJR奈良駅に向かう。

ギリギリ12時54分発の電車に間に合う。

 

駅舎の階段がとホームへの階段、きつかった。

 

ツアーでゆっくり歩いた分、最後に自分を追い込んだなぁ。

 

今日の交通費480円

 

今日の万歩計

半日だし、こんなものだ。

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

 

大人の焼き物