2023.11.1（水）①
いよいよ11月。
普段は非公開の宝物や、場所が特別公開になる季節の到来である。
それに合わせて、今日は、京都の、宝鏡寺、金閣寺、平野神社、北野天満宮を計画。
宝鏡寺（ほうきょうじ）
アクセス
最寄りのJRの駅を8時過ぎに出発。
8時27分、奈良着。
8時39分、奈良発、9時41分、京都着。
JR京都駅の中央口を出てバス乗り場へ向かう。
京都市営バス、9号、バス乗り場はB1、真ん中のゾーンだ。
下調べもバッチリ、迷うことなく到着。
9時53分、京都駅から堀川寺ノ内へ。
京都市営バス、久しぶりだが、いつもと違った。
運転手さんが、しゃべるしゃべる。
まるでガイド付きツアーバスに乗ったかのような…
10時20分予定だが、少し遅れて到着。
広い堀川通を、横断歩道を渡り、降りたバス停側の反対側へ行く。
そこから少し行くと、すぐに宝鏡寺。
拝観
尼門跡寺院らしい、こじんまりとした落ち着いた門構え。
年に2回しかない、人形展、秋の部が今日から開催だ。
左のくぐり戸の方から入って行くと、正面に受付が見える。
靴を脱ぎ、中に入り、受付をする。
神仏霊場の御朱印帳も先に渡しておく。引き換え用のフダをいただく。
拝観料 600円
御朱印代 300円
内部は最初の部屋と庭以外は撮影禁止ということだ。
入ってすぐのところに、ビデオを流している部屋がある。
3つの説明ビデオがあり、それを見ておくと、内部の鑑賞がより充実したものになる。
唯一、写真OKの部屋がここ！
精巧で立派な馬だ。後ろの屏風も色がきれいに残っている。
今回の展示は、どうやら動物特集らしい。
中は二手に分かれていて、まず右の方へ進む。
鹿にブドウの色鮮やかな襖絵は、夏を表すらしい。
奈良から行った者として、鹿は気になるところだが、描かれている鹿々の表情は、なんとも心和ませられるような、いつまでも見ていたいと思えるようなものだった。
襖絵は、部屋ごとに季節違いのものが描かれていて、どれも素晴らしい。
そして、展示されているお人形たち。
ぬいぐるみとは違い、木目込みのものが多かった。
動物は、毛並みも美しく作られている。
奥には、日野富子の尼僧姿の木像もある。
永井路子さんの、日野富子を書いた「銀の館」で出てくる、「百々御所」（どどのごしょ）は、ここだったんだ！と、歴史の舞台をのぞき見したような気持ちになる。
庭には、もみじの木もあったが、紅葉にはまだ早かった。
ただ、この縁の気持ちのいいことといったら…
許されるなら、ここでお茶でも飲んでぼんやり庭を眺めて座っていたいと…
さらに奥へ進むと、皇女和宮様が遊ばれたという鶴亀の庭。
このお庭は、ビデオによると、赤いもみじが降り積もった様が特に美しいらしく、限られた拝観期間だが、最終日あたりに来ればそれが見られるのかもと思うと、ちょっと残念に思った。
元に戻り、向かって左側のゾーンに行くと、頭をエビの目玉で作られた小さいお雛様や、今、流行りの「おもしろ消しゴム」くらいの大きさの人形たち。
たくさんの種類があり、上からも、横からも、じっくりと見て、いつまで見ていても見飽きないくらいだ。
その奥に、歴史的な孝明さんという、孝明天皇のお人形や、ままごと用の、「万勢伊（ばんぜい）さん」と呼ばれるお人形がいた。
関節を曲げられる「三折（みつおり）人形」というタイプのお人形で、足を折り曲げればきちんと正座させることもできるようになっているという。
また、付き人をモチーフにした「おたけさん」「おとらさん」という人形もいて、季節に応じて、着替えもできるという。
どれも歴史を感じるものばかり。
これをかつて、皇女の姫様たちが、ままごとのようにして遊んだのかもと思うと、いつものように妄想が広がる。
ゆっくりひと通り見て、御朱印帳を受け取る。
御朱印はいつでもいただけるが、春と秋の特別拝観の期間中はお人形のスタンプを押したものがいただける。
内供の拝観を終え、外へ出る。
大玄関
人形塚
上には御所人形像、その下に武者小路実篤の歌が刻まれている。
毎年10月14日に、この前で人形供養祭が行われる。
この宝鏡寺、普段は拝観できないが、春と秋に特別拝観が行われ、春にはひな人形の展示がされる。
次はぜひ春の特別拝観に！と思い、拝観終了。
拝観時間50分
次は、あの金閣寺へ。
