2023年10月6日（水）②
西宮神社
アクセス
廣田神社を出て、阪神バスに乗り阪神西宮へと向かう。
この阪神バス、西回りと東回りがある。
西回りは17分、東回りは26分かかる。
それぞれの乗り場は、大きな道路を挟んで真向い。
10時54分発だが、来ない。乗り場間違えたか？
渡るには信号待ちをして、広い道路を横切らなければならない。
向かいのバス停には続々と阪神西宮行きのバスがやってくる。
あっちは東回りで遠回りになるほうのはず。
ドキドキしながら待っていたら、11時過ぎにバスが来た。
拝観
阪神西宮駅前で地図を確認。
駅から、5分もかからず、迷うことなく到着。
大練塀（おおねりべい）が有名で、名古屋の熱田神宮の信長塀、京都の三十三間堂の太閤塀と共に日本３大練塀の１つだそうだ。
外側
内側も外とほぼ同じ様式だ。
阪神大震災では一部が崩れ、近年では、塀周辺の排水能力が不十分で大量の土が剥落するなどしたらしいが、現在は修復されている。
その修復の様子や技法が、社務所の中の「えびす信仰資料展示室」の一角で紹介されている。
ここ、西宮神社は、年明け早々の、十日えびすの恒例となっている開門神事「福男選び」で有名だ。
そのスタート地点の門がここの赤門 表大門
赤門を入ると松林が広がる。
現在の境内が以前は浜辺に近く、廣田神社の浜南宮であった事を偲ばせる姿なんだそうだ。
一番福を目指す人は、この境内を走るのだ!
さっき訪ねた廣田神社の摂社がある。
廣田神社の方を向いているそうだ。
この西宮神社、もとは廣田神社の摂社とされていたこともあるようだが、今は別々のようだ。だが、どちらも大きい神社であることは間違いない。
参道を進み、少し曲がった先に神馬がいる。
かわいい顔の子馬？だ。
手水舎
近づくとセンサーが作動して水が出る。
この先に拝殿がある。
福男選びの走るコースに、ぶつかりそうな木があるなぁと思って見ていたが、きちんと木の足元も、この木を残すような配慮がなされている。
今さら動かしたり、切ったりするわけにもいかないんだ…
この先が拝殿
なんと、九尾の狛犬だ!
初めまして、だ。
両方の狛犬の外側には馬もいる。
馬の製作は、皇居前広場の大楠公像の馬の作者と同じ作者で、神社境内に作業所特設の鋳造場も設けて制作されたらしい。
気合が入ってる！
拝殿は優美なカーブの屋根だ。
本殿は、三連春日造(さんれんかすがづくり)という珍しい構造なんだそうだ。
拝殿の奥へ進み左側からだとよく見える。
拝殿の右側の授与所で神仏霊場の御朱印をいただく。
御朱印代 300円
横の社務所には、「えびす信仰資料展示室」がある。
そこでは、えびす様をかたどった人形やお面、土鈴、絵、民芸品等、全国各地の｢えびす様｣を見ることができる。
なかなか興味深い。
神社の説明や、えびす信仰紹介のビデオも流れていて、イスもあり、休憩もできるスペースになっている。
そこでしばし休憩。
拝殿の前の小さい石橋を渡って庭を散策。
岩倉具視の私邸の離れが、東京丸の内からこちらに移築された｢六英堂(ろくえいどう)｣、その前の神池。
ここの鯉、とても活きがいい。
見ている間に何度も跳ねる。
しばし見とれる。
この先に茶店がある。
とても風情のある場所だが、結婚式の前撮りの真っ最中だったので、邪魔にならないよう、遠くから見るだけにした。
これで一通りの拝観を終える。
来た時から気になっていた、赤門の敷居というのか、横木のこと。
結構、高さがある。
福男選びの時に、門が開いた時にこの敷居があったら、先頭の人は、すぐ目の前にあって、見えているのでまたいでいけるが、後続の人は気が付かず、転ぶのではないか？
気になって、巫女さんに聞いてみた。
この敷居のような横木は、車止めなんだそうだ。
緊急で救急車が通るような時や、人が多く集まる催し物の時は外されるそうだ。
もちろん福男選びの行事の時は、外してあるそうだ。
納得！
安心だ…
「しょうもないことを聞いてすみません」というと、
「細かいところも見ていただきありがとうございます」とのこと。
面倒くさいおばさんの質問にも、感謝で応えてくれる、できた巫女さんだった。
拝観終了
拝観時間 45分
お正月のニュースでは、両側にびっしり出店や屋台が並んで、様子がよくわからなかったが、実際に、福男選びの走るコースを歩き、西宮神社の境内はこうなっているんだと、なんだか満足。
