2023.6.8(木)

 

春日大社のそばの鹿苑(ろくえん)へ、鹿の赤ちゃんを見に行った!

 

前日、鹿苑の場所を確認するためにホームページを見た。

 

春日大社の一之鳥居から進んで、萬葉植物園のあたりで右へ入ると行けるらしい。

 

鹿苑の営業時間は10:00〜16:00となっていた。

朝一番乗りで10時ごろ着くように行こう!と、電車を調べていた。

 

「お母さん、どこか行くの?」とムスコ。

「鹿の赤ちゃんが春日大社の近くで見られるから、明日、行こうと思って…」

「近くやから、連れて行ってあげるよ!」

 

最近、休みの日が、暑かったり、大雨だったりで、あまり歩けていない。

久しぶりに歩こうと思っていたが、車で行けるならそれは助かる。

お言葉に甘えて、連れて行ってもらうことにした。

 

約30分で、春日大社の駐車場に到着。

駐車料金は1,000円。

 

駐車場から参道へ出ると、鹿がいるいる!

しかも、斑点くっきりの赤ちゃんっぽい鹿もいっぱい!

一之鳥居の方へ下って、途中、脇道のような方向へ進むと鹿苑に到着。

 

なんだか静かだ。

 

受付の人に、

「鹿苑の中に入りたいのですが…」

と言うと

「公開は11時からです」と。

 

あれ?!

ホームページは、営業時間10時からになっていたが?

 

「行事の期間は時間が変わるので…」と、素っ気なく言われた。

 

あと1時間もある。

 

私ひとりなら、春日大社でもブラブラして再度ということも考えたかもしれないが、今日はムスコと一緒だ。

 

ムスコの目が待つのはイヤだと言っている。

 

ムスコが一言つぶやく。

「(せっかく来てもらったのに)すみませんのひと言も言わへんな…」

 

鹿苑は、奈良の鹿愛護会という、ボランティア団体の施設なのだ。

サービス業ではない。

 

あきらめて、鹿苑の扉の隙間から写真を撮ってみた。

 

道中、赤ちゃんっぽい鹿をたくさん見ていたので、もういいかという気持ちもあった。

 

以前書いた、鹿の赤ちゃんのブログを読み直してみた。

時間は11時から14時までの3時間って、メモ代わりに、ちゃんと書いてあったわ…

 

ホームページによると、鹿苑では、保護される鹿たちの糞を発酵させ堆肥化した肥料「しかっぴ」が作られている。
この「しかっぴ」を、来苑の方限定で無料試供品(お一人様1袋(500g)限定)を配布しているそうだ。
さらに、事務所でも有料の「しかっぴ」(5kg/10kg)を販売している。

 

支援のためにもそれを買おうと思っていた。

 

来る途中で、ムスコに「5㎏の肥料買いたいけど、鹿苑から駐車場まで持ってくれる?」と、お願いもしていた。

 

もし、係の人が、せめて、展示ゾーンがあるとか教えてくれていたら、「しかっぴ」のことを思い出して買ったのに…と思うと、せっかく行ったのに残念。

 

ガッカリはしたが、そこら辺にいる鹿を見ながら駐車場へ向かう。

 

駐車場近くの売店の前を通ると、急に鹿が動きだした。

 

鹿の向かって行く方を見ると、鹿せんべいを手にした観光客の人!

ツノの立派な鹿が、Tシャツの端を噛んでいた。

 

強烈な旅の思い出になることだろう…

 

20分ほどの駐車に1,000円も使ってしまった。

 

帰りに、ムスコの希望でコメダ珈琲へ寄る。

 

コメダはビールがない…

仕方なくモーニングを食べる。

 

座席の横に貼り紙!

コメダと世界の山ちゃんは名古屋つながりなんだな!と、貼り紙をガン見。

 

家飲みのために、お持ち帰り限定の「世界の山ちゃん」監修の手羽先を買って帰ることにした。

 

さあ帰ろうという時になって、ムスコが、

「平城宮跡、寄って行かへん?」と。

 

それはいいけど、天気がもつか…

午後は雨の予報だ。

 

せっかくなので、以前から気になっていた大極殿へ行ってみることにした。

 

駐車場は無料。

 

さすがに広い。

 

第二次大極殿の遺構らしい。

 

ここが第一次大極殿だ。

 

確かに大極殿と書いてある。

 

すごく大きい。

ぐるっと回って、中へ入る。

 

奈良時代前半、国家で最も重要な儀式が行われていた空間というだけあって、壁や天井も絵が描かれてあったり彩色がされていてとても豪華だ。

 

屋根の上にあった鴟尾(しび)の実物大のものがあった。

大きい!

とげとげは何だろう?

 

確か、平成から令和になる時、天皇陛下が即位する時に、これと同じようなのを見た。それだ!

 

正面には、大極門(南門)。

警備員さんのような方が、私たち親子に近づいてきて、簡単な説明をしてくれた。

 

このあたりは、今後、周囲を築地回廊で囲み、第一次大極殿院として復原されるという。

 

以前、上皇様がお見えになった時にいただいたお言葉の中の、「復原」という言葉を使われた意図についても説明していただいた。

 

復元とは失われて消えてしまったものを、かつての姿どおりに新たに作ること。

復原とは始めの姿が改造されたり、変化してしまった現状を元の姿に戻すこと。

 

なので、この平城宮跡では、「復原」という表現がされている。

 

手すりの上の飾り玉がかわいい。

 

内膳司の跡らしい。

 

宮内省の復原建物

 

壁の感じは、よく見る古い建物のお寺やお城とは違い、さらに古い時代だからか、土を張り付けた感じだ。

左側は、執務室のようになっている。

 

雨がぽつぽつしてきたので、駐車場へ戻る。

 

下調べもせずに来てしまった。

 

ほんの足掛かりだけでもと思ってたのが、大極殿は実は二つあった⁈とか、知らなかったことを知ることができ、また次への興味につながりそうだ。

 

展示館や資料館など、見るところもたくさんあり、おまけに広い。

くまなくと思うと1日がかりになるだろう。

 

今日の万歩計

車を使ったし、約半日だ。仕方ない。

 

帰宅後すぐに、コメダで買った手羽先をオーブントースターで温めて食す。

 

別添えのスパイスをかけなかったらちょっと物足りない味。

どうやら、スパイスあっての手羽先のようだ。

 

ビールが進む味だった!