2023.4.14(金)①

 

桜の季節も、青春18きっぷの期間も終わった。

 

あわててあちこちでかけていたが、ちょっとペースを落とすことに。

 

だが、暑くなる前に、ちょっとアクセスの悪い、歩く距離が長いところへ行っておこうと、神仏霊場巡拝の道の霊場の中からリストアップ。

 

神峯山寺と水無瀬神宮へ行く。そして、京都を通るので、東寺へも行こう。

 

 

神峯山寺(かぶさんじ)

 

アクセス

神峯山寺の最寄り駅は大阪の高槻だ。

高槻は、奈良からだと大阪駅経由か京都駅経由か迷う位置にある。

いつも使っている、時刻表のアプリ「駅すぱあと」によると、京都駅経由で案内してくれるので、それに従うことにする。

 

7時過ぎ、最寄りのJRの駅から奈良に向かう。

春休みと違って、新学期が始まっているので、田舎なりに電車に乗る人も格段に増えていた。

 

7時22分奈良着、7時26分奈良発、8時17分京都着。

8時30分京都発、8時44分高槻着。

 

高槻駅は表示が的確。バス停もすぐわかった。

 

駅のすぐそばの建物は駐輪場になっているらしく、頻繁に自転車の人が入って行く。

近くに駐車場もあるみたい。

阪急や松坂屋のデパートや、映画館もあるようで、便利そうで、住みやすそうな街という印象だ。

 

高槻市営バスに乗る。

バスが近づいてくると、バスの前上部の案内表示部分が、行先だけでなく、何時何分発という表示が交互に出るのだ。すごくわかりやすい。

 

8時53分発の高槻市営バスに乗り、9時8分神峯山口に到着。

 

神峯山寺のHPには、ここから徒歩20分とある。

HPには、神峯山口バス停から神峯山寺へのショートカットコースの動画も用意されていたので、そのコースを行く。

 

バス停に着き、バスの進行方向の方に信号があるので、そこを渡る。

軽い上り坂になっている道路を行くと、どぶろくのお店「秀」さん。甘酒の暖簾がかかっている。

お店の向かって右側に、「神峯山寺」と「ポンポン山」の道標。

矢印の方に沿って歩く。細い道だ。

 

害獣防止の扉があるので、そこを開けて入り、きちんと閉めておく。

こんな感じの山道が続く。

山道から道路に出る。ここからは車道を歩く。

広い駐車場があり、そのそばに「勧請掛け」

「勧請掛け」、やけに大きいものがぶら下がっているなぁと思い調べてみた。

 

毎年12月に、掛け替えをし、年が明けたお正月、初寅の日に、12連の樒(しきみ)の垂れ具合で、その年の月毎の米の相場を占ったということで、年占いに用いられていたそうである。

ここ、神峯山寺は商売繁盛の神様、七福神でもある毘沙門天を、日本で最初に安置した霊場なのだ。

 

大きな駐車場の脇に、境内の案内図がある。

途中で灯篭。

お寺らしいものがあると、道は間違えていないという安心感が。

お地蔵さんがたくさん並んでいる。

すぐ近くに山門。

ゆっくり写真を撮りながらでも、20分で到着。

 

お寺なのに狛犬。

 

 

 

拝観

 

山門をくぐる。

奥行きがあり、本堂は見えない。

桜の木もたくさんあり、開花のころはさぞかしきれいだったんだろうなと思う。

お浄水

常時お水が出ているが、水の量が結構多い。

 

この石段の上が本堂。

 

常香炉

境内の高いところにあるので、風雨が心配だが、上部に覆いもあるので安心してお線香を立てられる。

 

本堂

皇族との関係を表す、十六八重菊の紋の入った提灯。

 

本堂右側 すぐ裏は山になっている。

本堂右隣

釈迦堂

本堂と釈迦堂の間に傾斜の急な石段

石段の上には「開山堂」

 

本堂のエリア、釈迦堂の右横に少し下りの道があり、その先に「九頭龍滝(くずりゅうのたき)」とその上に「九頭龍神堂(くずりゅうじんどう)」

水の音と鳥のさえずりが、心を無にしてくれる。

 

本堂左手奥の石段の上に「観音堂」

さらに奥の石段の上には鐘楼堂

鐘楼堂

 

ひと通り散策をし、本堂のあるエリアから、お浄水のエリアへ下りる。

 

宝塔院(ほうとういん)という本坊が、総合案内所となっていて、そこで神仏霊場の御朱印をいただく。 

御朱印代300円

 

そこから入口へ向かう途中に、少し新し目の建物がある。

そこは、化城院(けじょういん)といって、連続護摩修行の、厄除・ご祈願の護摩を毎日絶やすことなく焚いているお堂だ。

 

手前からではあるが、ご本尊の不動明王様に手を合わせ、お参りをした。

 

HPに「続けることは力になります。」とある。

その力のおこぼれにあずかることができたような気がした。

 

たびたび上って来る人とすれ違う。

混雑するというほどではないが、絶えず拝観者がいて、多くの人に信仰されているんだということが伝わってくるお寺だった。

 

ここで拝観終了。

拝観時間35分

 

 

帰りは、来た道をそのまま引き返した。

が、後で調べてみると、ショートカットコースを行かないで、道なりに行けば、大鳥居と、とてもかわいらしい牛地蔵に会えたらしい。

 

帰りだけでも、山道じゃなく、道路に沿って下って行けば、そちらも見ることができたのにと、ちょっと残念。

 

行く前は、遠くて不便かと思っていた。

 

バスは1時間に3本ほどあるので、そんなに時間を気にせずに拝観できる。

山道も息が上がるようなことはなく、程よい散策というくらいだ。

 

暑くなってからでは大変かもしれないが、季節のいい頃には、歩きで行くのにお勧めしたいところの一つだと思う。

 

勧進掛けのところから、途中、新名神高速道路の下を通って、神峯山寺へ行く「第2参道『行者山道』」というのもちょっと興味があった。