2023.2.24(金)①
神仏霊場会の巡拝社寺152の中に、伊勢神宮の皇大神宮、豊受大神宮が含まれている。
伊勢神宮の内宮、外宮のことだ。
御朱印をいただきに行かねばと、思いつつ、伸ばし伸ばしになっていた。
季節がよくなるとすごい人だろうなと思い、今がいいかもと思い決行することに。
今までに3回、伊勢神宮に行ったことがある。
最近では、コロナが始まってすぐのころ、2020年の2月の終わり。
まだコロナが何かわかっていなかったころだ。
まだノーマスクだった。
神奈川の姉が、家族で伊勢神宮に行くというから、奈良からならそんなに遠くないから、久しぶりに姉ファミリーに会うかという気持ちで、私と娘が合流。
姉は、なんとツアーに申し込んでいた。
気合入ってるんだとちょっとびっくり。
伊勢市駅前から観光バスに乗り、旗を持ったガイドさんの後を、説明を聞きながら歩いた。あちこちに連れて行ってもらったなぁという印象だ。
そのころは御朱印にも社寺にも何の興味もなかった。
姉家族は、行く先々で御朱印をいただいていた。
ふーん、御朱印に興味あるんだ…と思った記憶がある。
ところが自分が社寺巡りをするようになり、スタンプラリーではないが、決められたところを巡り、達成感を得るというやり方で、巡拝するようになって、御朱印は身近なものになって来た。
姉に電話のついでに、軽い気持ちで、「今度、伊勢神宮行くのよ。外宮60分、内宮90分のモデルコースを歩くつもりなんだけど行く?」と聞いてみた。
前回行ってそんなに経ってないし、たくさん歩くし、興味もないだろうと思っていたら、「行きたい!」と。
スケジュールを合わせ、2月24日に決定。
日が近づくにつれ、天気予報が限りなく雨に近い黒い雲マーク。
一人で行くなら絶対に行かない天気だ。
姉に日時の連絡したら、すぐに新幹線の予約をしたといっていた。
いまさら変更はできないよな…
旅は道連れだ。一人より、二人の方が楽しいに決まっている。
姉の娘も来るというので三人だ。
雨でもいいや、楽しもう!と。
伊勢神宮外宮
豊受大神宮(とようけだいじんぐう)
8時前、最寄り駅からJRに乗り桜井へ。
三輪駅を通った時、「三卯の日詣り」と書いた幟が目に入った。
卯の年、卯の月、卯の日があるという。
3月10日と3月22日だ。
大神神社では「三卯大祭」が行われるという。
どこかで聞いたような…
住吉大社に行った時の手水舎の所が、なぜウサギになっているのかという説明でこの卯年、卯の月、卯の日に、創建した縁で…とあった。
三卯の日、特別な日なのだろう。
寅年では、朝護孫子寺が、卯年では、大神神社が、という風に、干支によって、あちこちでいろんな行事があることを知った。
8時ちょうど桜井着、近鉄に乗り換える。
8時17分発、急行、伊勢中川行きに終点まで乗る。
9時28分、伊勢中川に着く。
9時41分、名古屋から来る急行に乗り換える。
この電車に姉も乗っているので、ここで合流。
1両目に乗っているというので、私も同じ車両へ乗る。
姉、発見!
手で合図し近くの開いている席へ座る。
私が桜井から乗った急行は、山手線のように横に長い座席があるタイプだった。
姉が乗って来た電車は同じ近鉄、同じ急行なのに、二人がけの特急電車タイプ。
うらやましい。
10時2分、伊勢市、着。
いざ外宮へ。
雨は霧雨で傘の人とそうでない人が半々くらい。
駅から歩いて5分くらい。
伊勢神宮外宮の60分のモデルコースは18のポイントが記されている。
その地図を印字して持って来ている。
拝観
1.火除橋
雨なのに、2月なのに、平日なのに、意外と人が多い。
人が少ない時を狙って写真を撮るが、人が途切れることは無さそうだ。
2.清盛楠(きよもりぐす)
平清盛がここを通った時、冠にふれた枝を切らせたという伝承がある楠。
3.手水舎(てみずしゃ)
4.まがたま池
池には奉納舞台がある。
まがたま池手前の休憩所
次は、5.「せんぐう館」という博物館へ行くはずだった。
外宮正殿の原寸大模型の展示などがあり、ここで伊勢神宮に対する知識を深めて、参拝する予定だった。
入って割とすぐのところに博物館、と、頭の隅にはあったが、内宮の方だったかな?と勘違いしてしまった。
雨で、傘をさしているので、手がふさがり、せっかく印字してきた地図も見づらい。手前の休憩所から、もっと左手奥に行かないといけなかったのが気付かず、行きそびれた。残念。
気になりながらも奥へ進む。
次は御正宮、と思っていたら、授与所がある。
お詣りをしてから御朱印をもらうのが筋だが、授与所の横を通った時に、並んでいる人が少なそうだったので、先に神仏霊場の御朱印をいただくことにした。
御朱印代 300円
6.正宮 豊受大神宮
鳥居の先は行列で、順番待ち。
お詣りをし、横へ出て、奥の建物を観察。
前回、バスツアーで来た時に、バスガイドさんが、千木の説明や遷宮の話をしてくれていたので、再確認という感じだ。
御正宮の左隣に、7.古殿地(こでんち)
次はこちらに御殿が立つ。
大きい木もあるが、これを切ったりしないで、避けてうまい具合に配置するんだろうなと、次の遷宮に思いを馳せてしまう場所だ。
8.三ツ石(みついし)
パワースポットといわれているらしく、大勢の人が周りを囲んでいた。
ここから石段を登って行く。
ほとんどが平らな場所にあるが唯一の高台だ。
9.別宮 多賀宮(たかのみや)
山の頂にあるため、古くから高宮(たかのみや)と呼ばれていたという。
石段を下りる。
10.別宮 土宮(つちのみや)
ここから少し奥に進むと、11.「下御井(しものみい)神社」
小さい祠のようなものがあり、中は井戸になっているらしい。
12.別宮 風宮(かぜのみや)
地面にある石が、きれいに白黒になっている。
石の種類で境界線を表しているのかと思うが、気になりアップで撮ってみた。
何もないところで写真を撮ってる人がいるなぁと思っていた。
このハート型の石が映えだったのかも…私も撮っておこう。
授与所の近くに戻る。
13.四至神(みやのめぐりのかみ)
14.五丈殿・九丈殿
15.外宮神楽殿
場所を確認し、16.北御門へ向かう。
北御門口鳥居を抜けると、近くに、17.御厩(みうまや)がある。
天気が悪いせいもあり、時間も違うので、御神馬には会えず。
会うためには朝8時にここにいなくてはならない。
こりゃー泊まらなければ無理だわ…
御厩に沿って左手に進むと、18.渡会国御(わたらいくにみ)神社・大津神社
おっ、式年遷宮?
隣に全く同じものがちょうど建てられていた。
まさに建設中だ。
木材が新しいものではなかったので、正宮が式年遷宮で新しくなり、古い方の正宮の木材で作られたのかなぁと思った。
本当にまったく同じ形、同じ大きさで作られるんだ…と、式年遷宮のミニバージョンを見た気がした。
ここで、18のスポットすべて終了。
博物館は行ってないが…
拝観時間 約60分
モデルコースの時間通りだ。
博物館へ行けてたら、あと少なくとも10分はかかっていたはずだ。
お詣りの度に並ぶから、思ったよりも時間がかかったのかも。
次の内宮へ移動するため、バス停へ向かう。