2023.2.14(火)②

 

生國魂(いくたま)神社

 

アクセス

雪がちらつき始めた枚岡神社から、急ぎ足で近鉄枚岡駅へ向かう。

といっても、神社を出ればすぐ駅なのだが…

10時55分の準急に間に合ったので乗車する。

 

枚岡から2つ目、東花園という駅に停まる。

「花園ラグビー場へお越しの方はこちらでお降りください」とのアナウンス。

枚岡神社から、こんなに近くにあの花園ラグビー場があるんだ!

だから、ラグビーボールのおみくじがあったんだと納得する。

 

11時14分、大阪上本町駅に到着。

 

生國魂神社は、最寄り駅が大阪メトロの谷町九丁目駅だ。

歩いて3分とある。

グーグルマップによると、近鉄の上本町の駅からも歩いて9分とわかる。

枚岡神社が近鉄の沿線なので、近鉄でアクセスすることにした。

 

グーグルマップをじっくり見て大阪上本町駅の9番出口がベストではないかと判断。

9番出口を目指して歩くと、谷町九丁目駅の行き先表示も出ていたので、よっしゃ、合ってると思い地上へ。

 

頭の中に地図を描き、たぶんこっちと歩いて行くと、谷町九丁目の駅を発見。

ちょっとオレンジっぽい色の塀をしたお寺の横を通る。

今日は珍しく迷わない。グーグルマップの経路通りに歩けている。

 

そのまま進むと、何やら怪しげなホテル街に突入。

またしても、か…

梅田近くの太融寺と同じだ…

こんなおばさんになって何も恐れるものはないと思うが、なぜだか恐怖心が…

 

目的地はこの先だ。思いっ切り急ぎ足で通り過ぎる。

 

前方に神社の塀のようなものが見える。

それに沿っていくと正面に着いた。

約10分の道のり。

 

拝観

 

大きな灯篭と立派な鳥居だ。

 

歯の鋭い狛犬。

 

こちらは角がある。

今まで見た狛犬って角あったっけ?と思うほど、目立つ角がある。

 

手水舎

 

金の玉を持った龍

 

拝殿

お詣りをし、左側の授与所で神仏霊場の御朱印をいただく。

御朱印代 500円

 

御朱印をいただいた時に、御朱印帳に挟まれていた紙に「干支朱印」の案内があった。

今年は「癸卯(みずのとう)」だ。

毎年変わり、60年で一周する。

人間の還暦と同じだ。だから還暦というのだけれど。

 

夜、しみじみといただいた御朱印と、この紙を眺めていたら、息子が横からのぞいて「お母さんは手遅れやな。120歳過ぎるで!」と。

ホントだわ。

でも全部じゃなくても、ちょっと集めてみたくなる御朱印だった。

 

境内の散策をする。

 

またあった!上方落語発祥の地の碑。

大阪天満宮、坐摩神社に続いて3か所目だ。

さすがお笑いの街、大阪だ。

いろいろな所に歴史がある。

 

拝殿右側、「いくたま参り道」の矢印に従って進む。

摂社、末社が並ぶ。

 

拝殿の奥にある御本殿が、少しだけ見える。

屋根の曲線が目を惹く。

 

 

 

この一番奥の鴫野(しぎの)神社は女性の守護神で、縁結、悪縁切に霊験あらたかとのこと。

悪縁切りは良縁のもとということを聞いたことがある。

 

絵馬の、錠前に心の文字は、心に錠をおろすで、決心するとか、固く決めるとかいう意味か?気になる神社だ。

 

 

 

摂社、末社の一覧がまとめてあった。

 

それぞれの御利益

 

人生でお願いしたいことはすべてここで足りると思えるほどの充実ぶりだ。

 

 井原西鶴の像

先ほどお詣りした浄瑠璃神社で、「「曽根崎心中 生玉社の段」は、生國魂神社境内が舞台である」と書いてあった。

物語の中で、どうやら、上方落語の碑のあった米澤彦八の落語を聞きに、この境内へ来たらしい。

 

なので、近松門左衛門の像かと思ったら、井原西鶴である。

 

「好色一代男」をはじめとする浮世草子で知られる井原西鶴だが、小説家になる前の俳諧師だった頃、この境内で万句俳諧の興行をし、それを本にまとめて出版もしている。

1600句独吟興行、1000句追善興行、等、俳句を詠む興行がいかなるものかよくわからないが、何度もこの境内で興行をしているらしいのだ。

 

要するに、生國魂神社の境内は、文化や娯楽の中心だったのではと思えてくる。

 

地名の漢字は「生玉」なのに、神社は「生國魂神社」と、やけに画数の多い漢字を使うなぁとの印象があったが、「いくたまさん」との愛称で呼ばれる、親しみやすい娯楽の殿堂なのかもと思わせられた。

 

たくさんの記念碑や像、句碑を見て、散策道を通り、生玉の杜を抜け、境内に戻る。

 

 

拝観終了

拝観時間 35分

 

帰路

 

鳥居を出てまっすぐ進む。

こちらが正式な参道らしい。

怪しげなホテルもなく、安心して歩ける。

ほんの4、5分で谷町九丁目駅に着く。

 

12時10分発の大阪メトロに乗って、天王寺へ、12時13分着。

天王寺から、JR阪和線、関空や和歌山へ向かう路線で、南田辺へ行くつもりだった。大阪メトロの天王寺駅からJR天王寺駅へ向かうとなんだかザワザワしている。

 

電車に人が接触したため、確認のため、止まっているとの放送。

よく聞くと、これから私が乗ろうとしていた電車ではないか…

 

事故が起きたのは12時4分とある。

復旧は、13時10分の見込みと。

 

ここでランチにして、復旧を待つか。

いや、予定通りに復旧しなかったら時間がもったいない。

南田辺の法樂寺は、次回にして、今日はもう帰ることにする。

 

12時30分、天王寺発のJRに乗り、奈良で乗り換え、14時前に帰宅。

家に帰れば金麦と、冷凍ドリアをチンして遅い昼食。

今日は寒かった…

 

今日の交通費 1,880円

 

今日の歩数

2か所だからこんなものだろう。