2023.2.17(金)
宝厳寺(ほうがんじ)
今日は関西1デイパスを使って、琵琶湖の島、竹生島にある宝厳寺へ行く。
西国三十三所巡りの2巡目だ。
もうすぐまた、青春18きっぷの時期が来る。
今度はどこへ行こうかなと思っていた。
ふと、琵琶湖クルーズが、関西1デイパスで割引になることを思い出した。
以前、先達さんに、冬の関西1デイパスは、竹生島は、割引じゃなく、タダで行けるということを聞いたのだ。冬の関西1デイパスは、2月28日まで、急がねば!
閑散期なので、本数が少ない。
前回利用した近江今津発のクルーズ船は土日祝しかない。
長浜便は毎日出てるが、1日に2本だけ。
10時10分発と12時50分発の2択だ。
朝早く家を出て、10時10分発のクルーズ船に乗り、と思うが、長浜駅から10分歩く時間を考えると、乗船20分前までに手続きをということなので、微妙に間に合わない。
せっかくの遠出だ。
竹生島以外の所、石山寺か三井寺も寄りたいと思った。
冬の関西1デイパスは、京阪電車のフリー切符もついてくる。
12時50分発ので行くと、島から帰ってるのは15時10分。
長浜駅へ戻り、電車に乗るのは15時29分発のがやっとだ。
そこから移動して京阪を利用しても、拝観時間に間に合うかどうかはまたまた微妙だ。
今回は、宝厳寺のみの訪問とする。
風が強い日は欠航してしまう。
天気予報を確認し、明日は万全という日を前日に予約。
アクセス
9時過ぎに最寄りのJR の駅から電車に乗り、9時34分、奈良着。
9時53分、奈良発、10時42分、京都着。
11時、京都発の電車に乗る。
乗った車両が、途中の米原で切り離される方だったので、急いで近江塩津まで行く方の車両に乗り換える。
切り離される電車はいつも迷う。自分が何両目にいるのかわからないのだ。
今回も、ちゃんと気が付いて良かった。
12時10分、長浜着。
途中、少しずつ、いろいろなトラブルによる遅れがあったが、乗り換え時間も充分過ぎるほどのゆったりとした行程だったので、問題なく長浜に着く。
長浜駅に着き、外へ出るための下りのエスカレーターに乗ると、目の前にこの絵。
「秀吉がつくったまち長浜」と書かれている。
そうか、そうだよな、と、歴史を思い出す。
駅から歩いて10分ほどで長浜港。
近江今津はJRの駅と港が近いが、ここはちょっと歩く。
長浜港の表示が見えてきた。
近くに「豊公園」。
以前、南海旅行の、ぐるり琵琶湖1周ウォークで来たところだ。
なつかしいなぁ~
長浜港のチケット売り場で、関西1デイパスを見せて、琵琶湖引換券を渡した。
本当に、タダで、琵琶湖クルーズのチケットと引き換えてもらった。
疑っていたわけではないが、正直、半信半疑だった。
本当は3,200円もするチケットなのだ。それがタダ!すごいよ…
外では「BENTEN」という名前の船が待っている。
10分前から乗船開始。
12時50分、出航!
いつまでも手を振ってくれていた。なんかうれしい。
途中、きれいな富士山型の山が見えた。
確か山本山っていうんだったなぁ。
ぐるり琵琶湖一周のツアーで、きれいな形で見えるところは限られていると、リーダーさんに教えてもらった。
湖側からなら、遮るものがないのでかなりきれいに見えるが、ちょっと遠い。
13時20分、30分の乗船で、竹生島に到着。
目的地は上の方だ。
石段の手前で入山料を払う。
入山料 600円
石段を上がる。
拝観
道なりに行けば、石段をさらに上り本堂へ着く。
本堂のご本尊は弁財天様。
前回は、初めての竹生島で、人の流れに従って、まず本堂へ。
そこで何にも違和感を持たずに、西国三十三所巡りの経本を出し、般若心経を唱えお参り。納札もそちらで。
今回、旅に出るにあたり、宝厳寺のホームページを見て、あれ、西国三十三所巡りは観音様の霊場巡りのはずなのに、本堂は弁財天様?
間違えていたんだ。
観音堂が別の所にあった。
というわけで、今回はまず観音様の所へ。
最初の石段を上がって右側へ行くと、豊国廟を移築した、大阪城の唯一の遺構といわれている、唐門がある。
極彩色で、本当に鮮やか。豪華絢爛である。
唐門を通って行った先に観音堂がある。
観音様に、ローソク、線香をお供えし、西国三十三所巡りの経本を出して、お経を唱える。
私一人の空間。
お参りを終えるころ、先に本堂へ行ったと思われる、同じクルーズ船で来た参拝者が観音堂にやってきた。
お参りを終え、分岐点の石段の所へ戻る。
瑞祥水(ずいしょうすい)
湖底の下130mからの霊泉。
本堂へ向かう階段を上がる。
鐘楼
前回は5月で気候もよく、クルーズ船も、長浜、今津、彦根からも来ていたので、人も多く、どこでも行列だった。
納経所も大行列だった。
並んでいる間に出航の時間が来て、船に乗り遅れたらどうしようかと心配になるほどだった。
今回は、誰もいない納経所で西国三十三所の御朱印をいただく。
御朱印代 軸300円 曼陀羅500円
御朱印をいただいたあと、本堂へ行く。
本堂付近には、ほとんど人がいなくなっていた。
静かにお参りする。
お参りの後、左右の弁財天様、あまりにもステキで、写真撮らせてもらっても大丈夫か尋ねたら、かまわないとのことなので、記念に撮らせていただく。
左側
右側
本堂の奥の方や、内部は、お参りではあまり見ることができないが、宝巌寺のホームページでは、バーチャル散策ということができるようになっていて、壁の天女や御前立の弁天様の美しい姿が堪能できる。すごくステキだ。
ご本尊は秘仏で、次は2037年に御開帳だそうだ。
14年先だ。75歳か…この石段を上がれるか…
五重石塔
奥の石段を上がり三重塔のエリアへ向かう。
賎ヶ岳合戦で七本槍の一人として名をあげた、普請奉行の片桐且元(かたぎりかつもと)が観音堂、唐門、渡廊下を移築したときに、記念にお手植えされたモチの木。
不思議な枝ぶりだ。
三重塔
この近くにある宝物館は、土日のみと書いてあり、今回は入ることができなかった。
舟を使って作られた廊下「舟廊下」
朝鮮出兵のおりに秀吉公のご座船として作られた日本丸の船櫓(ふなやぐら)を利用して作られているということである。
舟廊下の先は神社エリアだ。
閑散期故に、神社の授与所はお休み。
「12月1日から3月11日の間は、お正月3が日を除いて、社頭を閉めさせていただきます」とあり、ここでのお守り、御朱印はいただけないそうだ。
ここで、かわらけ投げができる。
投げたかわらけが、鳥居の間をくぐれば願いが叶うとされるが、かわらけを島の入口で最初に購入しておかないと、ここに来て急に思いついてもできないのだ。
舟廊下の下は、清水の舞台さながらの懸造りのようだ。
お寺、神社を一周し、石段を下りる。
ランチ
出航まで20分。
この時間を利用して何か食べておかないと、しばらく食べれないかもしれない。
前回来た時に見た、近江牛の肉まんを食べようと思っていたが、そのお店は休みだった。
1軒だけ開いていたお土産物屋さん兼食堂のようなところで、滋賀おでんを食べる。
長濱ビールと、「滋賀おでん」というおでんのセットを頼む。
滋賀おでんは、織田信長公由来とある。
赤こんにゃく、丁字麩、伊吹たまごの3品セットだ。
柚子味噌とからしが付く。
赤こんにゃくは、言わずと知れた滋賀の名物。
丁字麩も滋賀名物らしいが知らなかった。麩の両面に線が入っていて、これが街の小路のようで、住所の丁の字を取って丁字麩になったとか。
伊吹たまごは、伊吹山は薬草栽培の山として有名で、伊吹の薬草を配合したエサで育った鶏の卵で、滋養があると教えていただいた。
よく味が染みていておいしかった。
滋賀おでん 450円
長濱ビール 500円
今回、冬の関西1デイパスでタダでクルーズ船に乗って竹生島に行ったが、売店、神社、宝物殿がお休みで、ちょっと残念ではあったが、静かにじっくりお参りし散策できた。
帰路
14時40分、クルーズ船は竹生島を出航。
15時10分、長浜港に到着、下船。
歩いてJR長浜駅へ向かう。
15時29分のJRに乗り、16時42分、京都着。
奈良行きは17時3分なので、約20分の待ち時間。
この時間を利用して、この前テレビで見た志津屋というパン屋さんの人気商品「カルネ」というパンを買うために一度改札を出る。
八条口の方だという。運よく奈良線はそちらに近い。
ひとっ走り行って来ようと思った。
志津屋、探すがわからない。
パン屋さんがある。よく見ると、ローマ字で「SIZUYA]とある。
発見、ここだ、漢字にしてよ~と思いながら店内へ。
入ってすぐにど~んとカルネ、えっ、いろいろなカルネがあるじゃない。
人気はどれだった?ノーマルっぽいのは京カルネかも、と思ったが、いろいろ買ってみた。
一緒に、これまたテレビで紹介されていた、ビーフカツサンドも購入。
速攻で、関西1デイパスを使って駅構内へ戻る。
予定通り17時3分発の電車に乗る。
奈良で乗り換え、18時半過ぎ帰宅。
夕飯に買ってきたパンとビール。
写真を撮る前に半分先に食べてしまった。
左側のが京カルネ。
どれもおいしい。
今日の万歩計
一か所だし、こんなものだわ…