2022.4.11(月)

 

奈良に住んでいるからには、一度は見に行きたいと思っていた吉野の桜。

一目千本といわれ、それぞれ下千本、中千本、上千本、奥千本と、少しずつ日を追って見ごろを迎える。

 

一人で行くのはなぁ、と思い、昨年はツアーで行こうかと思い、調べた。

しかし、ツアーの日に雨が降っていたらイヤだし…

結局、行かずじまいだった。

 

でも今年は違う。

西国三十三所巡りを始めてから、一人でも平気になったのだ。

行くぞ!吉野へ!

 

毎日、吉野のホームページをチェック。

桜の見ごろと、仕事が休みの日と、天気がバッチリの日を待った。

そして、それが、今日!

 

昨日、中千本が満開。

今日、上千本が満開。奥千本、咲き始め。

天気は晴れ。

 

桜の花を目に焼き付けてくるぞ!!

 

金峯山寺(きんぷせんじ)

 

 

アクセス

いろいろなサイトで調べた。

 

とにかく混雑するので、平日、朝イチで行った方が良い、と。

 

中千本まで行くには、ロープウェイよりバスがいい。

バスは9時から。

 

逆算して、7時過ぎにJRの最寄駅を出る。

7時23分、桜井着、JRから近鉄へ乗り換え、7時26分、桜井発、7時31分、大和八木着。

 

桜井まではなじみの駅だが、この先は、あまり知らない駅だ。

乗り換えの時間が短いので、緊張する。

 

7時39分、大和八木発、7時45分、橿原神宮前着。

ここでの乗り換え時間3分。

7時48分、橿原神宮前発、8時36分、予定通り吉野駅に到着。

 

駅を出てびっくり。

長蛇の列。

いったい何の列なのか、最初はわからなかった。

 

みんな、バス待ちだった。

 

大型のバスが何台も待機中。

本当は9時からのはずだが、ダイヤは無視のよう。

ピストン運転で運んでくれる。

 

3台ぐらい見送り、9時ごろ、バスに乗れた。

もちろん座れない。

料金も、ICOCAは使えず、現金のみ。

ICOCA対応のバスは手配できない感じ。観光バスのようだった。

 

約15分で中千本へ着く。

 

そこから、バスを乗り換えて、上千本へ行き、桜を見ながら下ってくる予定だった。

中千本から、上千本へのバスは、よく旅館の送迎に使われるようなマイクロバス。

それも1台が何回も往復している感じ。

 

おいおい、稼ぎ時だろうに、何とかならなっかったのかい?

 

バス待ちの列に並ぶと、60分待ちとのこと。

係の人が、待ってる時間で、歩けば、上千本に着くと言う。

 

それなら歩こうか、という人がでてくる。

私も、迷いながらも列を外れ、歩くことにした。

 

しかし、すぐに後悔。

 

山だもの、登るに決まっている。

ハンパない坂道。

 

見晴らしのいいところもあったが、予定では、バスで登って下りでゆっくり歩きながら見る景色のはずだった。

こんなに息絶え絶えで、呼吸を整えるために立ち止まってみることになろうとは…

無念

 

一目千本。中千本

 休むために写真を撮る。

 どこも絶景に見える。

 どこがゴールなんだろう…

 

やっと建物が…

バスをあきらめてから、30分は歩いた。

 

9時50分

吉野水分神社、世界遺産である。

拝観、お詣り。

 

もう、これ以上の登りは、無理。

奥千本まで行ってみたかったが、ここで良しとしよう。

 

すぐ近くの高城山展望台に上がってみる。

ここは、上千本⁈

上千本まで来てたんだ。

もう、ここでじゅうぶんだ。後は下るだけ。

この時点で10時10分。

 

私と同じ思いでかどうかわからないが、登ってくる人多数とすれ違う。

この先まだまだあるよ…と、すれ違う人に心の中で言いながら、一人、下っていく。

下りは、当然ながら、楽勝!

 

最初に来た、中千本のバス停を通り、金峯山寺へ向かう。

 

着いた!10時35分。

 

拝観

 

南側の二天門跡の方から入る。

何もかもが大きい造りだ。

二天門は、蔵王堂に南面して建っていた南側の門で、南北朝時代に焼失された後、再建されていない。

大峯から出峰してきた行者を迎える門だったそうだ。

確かに、大峯ではないが、上千本の方から下って来ると、ここにたどり着く。

 

正面に蔵王堂。ここが本堂。

 

屋根が二層になっていて、本当に大きい。

 

受付をする。

通常なら秘仏であるはずのご本尊が、仁王門の修理をするにあたって、勧進御開帳となっていた。

拝観料は、1,600円。

高いように感じるが、靴を入れる用の、金峯山寺のロゴ入りの手提げバッグもついてくる。

靴を、もらった手提げバッグに入れ、蔵王堂の中へ入って行く。

 

順路がきっちり決まっていて、流れに沿って進むと、なんと、そこには今まで見たこともないような、青いお顔の仁王様が‼

これがご本尊⁈

内部は撮影禁止なので、これはいただいたリーフレットの写真。

 

デカい!青い!

 

見上げるような大きさで、すぐそこにいらっしゃる。

こんなに間近、すごい迫力。

 

これが秘仏なんて…

こんなに大きいのに、御開帳じゃない時は、どうやって隠しているのだろうと、余計な心配をしてしまった。

 

本当に来て良かった。

お会いできて光栄です。

1,600円、ちっとも高くない。

 

内陣、さらにその奥と、見どころはたくさんあった。

人もたくさんいたが…

そうこうするうちに、行事のため、拝観者は全員、本堂を出なくては行けなくなった。

チケットを見せれば、再入場も可能とのこと。

 

吉野に来た時から、「大名行列は間もなく始まります…」という放送が、しきりに流れていた。

意味が分からないので聞き流していたが、どうやら、それに関係する行事が始まるようなのだ。

混雑は嫌だなぁと思って、本堂から出たら、境内は、さらにたくさん、人が増えていて、いまさらここから出ることもできない状態。

 

花供懺法会・花供会式 (はなくせんぽうえ・はなくえしき)という行事で、本尊蔵王権現のご神木である桜の開花をご本尊に報告し、人々の罪を懺悔する儀式だそうだ。


奴行列を先頭に僧侶、稚児、山伏などが竹林院から蔵王堂まで練り歩く。

それが、蔵王堂に到着したのだった。

 

 

 

鬼や、地元の子供さんたちも参加。

ほら貝もそれぞれ味があって良かった。

 

行事終了後は、鬼が並んで、一緒に記念撮影にも応じてくれる。

 

約1時間ほどの大名行列が終わり、そろそろ12時。

 

再び境内を自由に動けるようになったので、神仏霊場の御朱印をいただきに行く。

 

蔵王堂の中の授与所に行くと、御朱印をいただくところは、外へ出て右側にあると教えていただいた。

混雑する日は、外の別のところでいただくようだ。

 

せっかくなので、蔵王堂の中の授与所で、ホームページで見て欲しかった「くまぶしくん」を購入。白と茶色、迷ったが、白にした。

くまぶしくん 1,000円

 

座った高さは13㎝ほど。

後ろにボールチェーンもついていて、カバンに付けることもできる。

かわいい!

 

蔵王堂を出て右側に、授与所が設けられていた。

神仏霊場の御朱印をいただく。

御朱印代 300円

 

これより境内散策。

 

続きは「金峯山寺 その2」へ。