49話『キュアスカイと最強の力』


突然背後から攻撃を受け、倒れるカイゼリン。

その背後には消滅したはずのスキアヘッドの姿が…!!



「貴方は最後まで愚かな生徒だった」と冷たく言い放ちます。今までの忠誠心からは信じられない言動です。


カイゼリンに光の力を使っての治療も効かず、さらに衝撃の事実が判明。






キュアノーブルが和平を破ってカイザーを殺めた

のはスキアヘッドによって作り出された偽の記憶であり、実際にはカイザーはスキアヘッドによって命を奪われていました。





カイザーを始末した後、すぐさまカイゼリンにも手を出して記憶改変を図ったスキアヘッド。


前作といい前々作といい、ここ最近のプリキュアはキャラが記憶をいじられるパターンが続いてますな…




こうしてカイゼリンはエルレイン王女を憎んでスカイランドへ侵攻したというわけですか。王女からしてみたら突然カイゼリンが豹変して意味がわからなかったことでしょう。


和解の場に、スキアヘッドがいなかったのも頷けます。


当然、カイゼリンも嘘の自覚はないため「キュアノーブルが裏切った‼️」と本気の目で訴えていたわけです。


普通に考えて王女がそんなことするわけない、

でもカイゼリンも嘘をついているように見えなかったというのはこういうからくりがあったんですね。



スキアヘッドの本当の名前は『ダークヘッド』


アンダーグ・エナジーの化身として本来の外見に姿を変え、プリキュアたちを圧倒します。


こう考えると、アンダーグ帝国の真の支配者は彼であったということですね。




「愛している」の言葉も含めて、今までのスキアヘッドのお涙頂戴と言わんばかりの言動は、全てカイゼリンを“エナジーの器”に育て上げるための演技でした。



もうこんなの首領カイゼリンが一番の被害者じゃないですか・・・


彼女は愛する(博愛する)べき者を憎み、憎むべき者を愛してしまったわけです。


特にスキアヘッドの、いろいろ積み上げての

“最期”の演技は本当に悪魔の所業です。


カイゼリンを守るような言動を何百年も続けて、自身に情を移らせて終いには「最後の授業です… 力が全て…(ガクッ)」の後に「スキアヘッド!お前の信念は私が受け継ぐ!(泣)」となればしめしめだったわけです。なんてきたない、、、


もっと言えば、スキアヘッドは以前プリキュアに対して「嘘?嘘はつかん。私が求めるのは真実のみ」と言っていましたが、この言葉自体も嘘でした。


また、「なぜこんなことをするのか」とスカイに問われた際には「愛するお方がそれを望んでいるからだ」と答えてました。この愛するお方というのはカイゼリンだと思われていましたが、実際には愛してなかったのでこれも嘘です。


彼は騙そうとしている本にん(カイゼリン)に対してのみならず、第三者であるプリキュアにまで嘘をつき、女帝を愛する忠実なしもべというキャラをずっと演じていました。


これが如何にスキアヘッドの恐ろしさを表しているかが分かるとおもいます。



全ての真実を知り、身も心も限界に達していた

カイゼリンに希望の光を差し込んだのはキュアスカイ。


「カイゼリンを放しなさい!!」


元々敵、ましてやボスだったカイゼリンを助けることを胸に決めていました。スカイらしいです✨




カイゼリンのこれまでの悪行をチラつかせ、救う価値のなさを説くダークヘッド。てかお前がそうさせたんだろ!!と突っ込んでやりたくなります



しかしスカイにとって、泣いている者に手を差し伸べることに理屈など要らないものでした。



1話でカバトンがエルちゃんを拐うシーンを見た筆者は「アンダーグ帝国のボスはエルちゃんの力を利用して世界を支配しようとしている。だからそんな敵とプリキュアは戦うんだ」と考えていたのですが、まさかこんなストーリーになるなどとは思ってもいませんでしたね…



キュアスカイの言葉にほくそ笑んだダークヘッドはカイゼリンを連れてアンダーグ帝国へ逃亡。

「助けたいなら来い」の言葉をのこしましたが、よく考えなくても罠ですね。


しかしカイゼリンを助けるためには行く以外の道はありません。スカイたち罠だからといって日和るヒーローじゃないです!!



「力が全てではないのだとしたら何を信じればいいのか。その答えを探していかなくては。」


悲劇の直前、父が娘に語っていた言葉。

そんな“父と娘”に答えを届けるため、スカイたちは進みます。



「Ready… GO


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