昨今の社会事情から、最近では公園にお子様連れの家族をよく見かけます。学校もお休みで、出かける場所もなく、公園なら開放的な空間だから…と言う背景によるものですね。その背景はさておき…そもそも、現代では子供の「外で遊ぶ時間」は、30年前と比べると半減していると言われています。これが、子どもたちにどのような影響を与えているのか?そんな実態を改善すべく、最近巷で「ジュニアフィットネス」が話題になっていますので、少しだけご紹介します。

 

◆ゴールデンエイジ

運動神経(神経系発達)が最も盛んな時期をご存知ですか?

それは、5歳~12歳と言われており、この時期を「ゴールデンエイジ」と呼ばれたりします。この時期に、大人になったときの運動神経のほとんどが構築されると言われています。要するに、12歳の段階では、ほとんど人生における運動神経が決まっている…訳ですニヤリ

 

◆30年前と現代の違い

私も40歳になりますが、小学生の頃ファミコンが発売され、「雨の日30分だけ」と親から決められていた事を思いだします…てへぺろしかし、当時でも外で「野球」「サッカー」「けいどろ(どろけい?)」「鬼ごっこ」「かくれんぼ」「秘密基地づくり」「探検ごっこ」など、そのほとんどは外で友達と遊んでいたなぁ…と思い返します。現代では、「ボールが、よその家に入り込んで、ピンポン鳴らしてとりにいく…」なんて事も見かけないのではないでしょうか?ひと昔前なら、「ジュニアフィットネス」などなくても、自然と頭と体を動かす事をしていて、運動神経も発達していたわけですが、今はそんな事すらままならない…というのが実態になってきたわけです。放っておくと、頭は使えど、体は休んだまま…という状態が多くなり、頭と体の連携がとりにくくなる…という事で、「ジュニアフィットネス」が注目されています。

 

◆「コーディネーショントレーニング」

運動神経とは、専門的に表現すると「感覚器から入った情報を、脳で処理して各部位に的確に伝達する神経回路」となります。この運動神経を、「コーディネーション能力」と、最近ではちょっとオシャレに表現されたりします。今では、様々なメソッドが提唱されていますので、ジュニアフィットネスも幅広くなっており、スポーツの現場でも競技パフォーマンス向上の為に、取り入れている団体なども数多くなってきました。「鬼ごっこ」「かくれんぼ」などを、短時間で効率的にそして神経回路に直結させるトレーニングが、「コーディネーショントレーニング」という訳です。

 

 

 

便利になったのかどうかはわかりませんが、プロによる専門的なトレーニングも大事ですし、外で大いに遊べるならそれに越したことはないと思います。当店でも、最近は小中学生がちょいちょい増えてきていて、楽しくトレーニングしています。

 

因みに、「えっ?大人になってからは運動しても何も変わらないのか?」と悲観的になる必要なありません。40歳の大人が今からプロ野球選手になる訳ではなく、日常生活に必要な運動能力なら、年齢に関係なく神経回路を改善することは大いに可能ですので、ご安心ください。

 

ではまたパー