飲食店で「この器好きだな」と思うお店は
お料理の美味しさだけではなく、雰囲気も印象に残って
また行きたいという思いに駆られる。
昔、中学の教科書だったか
谷崎潤一郎氏の「陰翳礼讃」を読んだ時に
漆黒の器に盛りつけられる料理の美しさ
いかに明るく白くあるかという西洋文化に比べて
陰影のなかに深みを求めて美しい芸術を料理とする
日本の美を知った。
大人になって、初めて買った盛り鉢は小石原焼。
土の重みと使い込むごとになじむ手触りと
谷崎氏の随筆を思い起こす色合いが気に入って
煮物が食べたいからではなく、器に盛りたいから調理した。
結果、非常に美味しく感じられ美味しいからまた作る。
すると、美味しい料理と器の織りなす美を見たくなり
また煮物を作る。
料理とは目で愛しみ、味覚で楽しむものだと知った。
で、つまり何が言いたいかっていうと
そろそろゆっくり食器を見に行きたいな~っていう話し♡
東屋の印判豆皿とそば猪口が欲しいの。
ゆっくり器を選びに行こうーっと。