・なんとなくやる気がでないな
・理由が分からないけどだるいな
・ここのところ疲れが取れないな
という症状を感じたことがありますか?
その症状は、もしかすると腸内環境が悪化しているためかもしれません。
いえ、十中八九、腸内環境が悪いためといっても過言ではありません。
なぜここまで言い切れるかというと、その秘密は現代人の食生活にあります。
美味しくて安価なものはたいてい、小麦、砂糖、乳製品、添加物が使われています。
ラーメン、パスタ、コンビニ弁当、パン、ケーキ、ハンバーガー、、、、
外食だと小麦や砂糖などが使われていない食品のほうが珍しいですね。
そこで小麦、砂糖、乳製品、添加物が私たちの腸に対してどのような悪影響を及ぼすかというお話しをします。
と、その前に前提として、腸についてお話します。
腸は第2の脳と呼ばれており、人体の中でも重要な役割を担っています。
人間の免疫細胞の70%を占めていたり、脳と腸は相関関係があり、脳でストレスを感じるとお腹が痛くなったりします。
腹落ちする、腹が立つなど、まるで腸が脳のように表される慣用句も多いです。
腸内には、腸内フローラといった腸の壁にびっしりと花のように、1000種類以上の500兆個ほどの細菌が住み着いています。
腸内細菌は、体に良い働きをする善玉菌、悪い働きをする悪玉菌、どちらにも属さない日和見菌が、2:1:7の割合で存在します。(ちなみに悪玉菌も倒すべき悪ではなく、肉類のたんぱく質を分解してくれる必要な存在です。)
腸内細菌はウイルスに対するワクチンのような働きもあり、腸内細菌の種類が多いほど健康的でいられます。小さな子が様々なものを口にいれるのも、恋人とキスしたくなるのも、色々な食材を食べた方が良いと言われるのも、腸内細菌の種類を増やして健康になるためです。
ちなみに、腸のうち小腸は、胃と大腸の間にあり、胃で消化した食べ物の栄養を吸収する働きがあります。
【小麦】
パスタやパンはもちもちして美味しいですよね!
ただ、そのもちもちが腸内環境を悪化させる原因となります。
小腸の表面には何百万本もの絨毛(じゅうもう)と言われる指状の突起があり、広げた表面積はテニスコート2面分ほどもあるといわれています。その表面積を利用して栄養素を吸収します。
そのため、本来であれば小腸にたどり着いた栄養素は体に吸収され、それ以外の不要な毒素や老廃物は外へ排出されていきます。
ただし、小麦に含まれるグルテンは一筋縄ではいかないです。
もちもちのせいで腸内に張り付き、グルテンの分解物により腸の壁で炎症が起き、腸に小さな穴が空きます。
それが、リーキーガット(腸漏れ)という症状を引き起こすのです。
リーキーガットが起こるとどうなるか?
本来であれば小腸で吸収されない腸内細菌、老廃物が腸壁から漏れ出し、血液を通って体内で循環しまふ。
それによって、血液内の異物に対して免疫システムが余計に働いてしまい、色々な症状を引き起こすのです。
疲れやすさ、肌荒れ、ブレインフォグ、臭い、肥満、痛み、精神的疲労など、毒素が体を循環することによって様々な症状が発生します。
身近な例でいえば、花粉症もそのひとつです。
リーキーガットによって腸に穴が開いているため、花粉が腸壁を抜け出し、血流を通して体内に取り込まれます。
その花粉を体内の免疫システムが攻撃することによって、くしゃみや鼻水、涙などで外敵を排出しようとするのが花粉症の仕組みです。
実際に、花粉症と腸内環境が紐づく例があります。
乳酸菌を半年飲み続けて腸内環境を整えることにより、花粉症が寛解した人や、
ヨーグルトを飲んでいる日だけ花粉症の症状がマシになる人など、身近な人達だけでも症例はたくさんあります。
ちなみに、都内の花粉症保持者は5割といわれているので、健康に近づくにはいかに腸内環境の改善が重要か良く分かります。
また、別の例では、テニス世界一のジョコビッチ選手が、小麦断ち(グルテンフリー)してから活躍できるようになったことは有名です。
彼は以前から、有力なテニスプレイヤーでしたが、試合中に倒れてしまうなど体調面に問題がありました。
背景として、彼の実家はピザ屋だったため、日常的に小麦(グルテン)を摂取していました。
そこで、ある栄養士からグルテンと乳製品の過敏症と診断されたことをきっかけに、グルテンフリーを行った結果、体が軽くなる、エネルギーにあふれるなど、パフォーマンスが向上し、世界ランク1位まで上り詰めています。
このように腸内環境を整えることで爆発的なエネルギーも手に入れることができるのです。
ちなみに、ジョコビッチ選手はグルテンフリーを行った後に、ベーグルを食べると、疲れと体調不良を感じたそうです。(笑)
【砂糖】
砂糖の取りすぎは色々人体への悪影響がありますが、、、今回は腸に関係した話をします。
砂糖を取りすぎると?
悪玉菌やカンジタカビの栄養になり、それらは有害物質を作り出したり、グルテン同様に腸壁に付着してリーキーガットを引き起こします。
【乳製品】
牛乳にはカゼインというタンパク質が入っており、特に牛乳に多く含まれるαカゼインは子牛を育てる栄養素であるため、人体には消化されにくいです。加えて日本人は乳糖不耐の人も多く、お腹を下したりします。
乳製品を取りすぎると?
消化されずに小腸までたどり着いたαカゼインは、炎症性サイトカインを分泌したり、消化器官の炎症を発生させ、リーキーガットを引き起こしやすくなります。
ちなみに母乳に含まれているβカゼインは人体で消化できます。
【添加物】
これは言わずもがなです。
コンビニ弁当を食べて食中毒に当たった方いますか?いないですよね。
これは万が一にも、賞味期限内に腐らせないように防腐剤(pH調整剤、グリシン)などが入っているからです。
他にも日本では、海外で利用が禁止されている添加物(トランス脂肪酸など)が平気で使用されていたりします。
これらの物質がリーキーガットを引き起こし、有害物質として体に取り込まれ、徐々に健康に影響を及ぼしていきます。
もちろん企業も我々に悪影響を与えようとは思っていないのでしょうが、変色、劣化、腐敗などのクレームがあると商売が成り立ちませんので、恐れて万が一にもクレームが出ないような、大量の添加物が入っています。
そのため、できる限り添加物の少ない食べ物を摂取しましょう。
ちなみに、製品のラベルには、原材料の中での割合が多い順に記載されています。
また、スラッシュルールというものがあり、原材料名の「/」以降が添加物となっておりますので購入時の参考に見てみてください。
僕は購入時に「砂糖」が一番上にくるような飲み物などは買わないようにしています。
タチが悪いのが、これらの物質を摂取しても強毒ではないので、すぐに体の変化は出にくく、体に悪い実感を感じにくいことです。徐々に我々の体を蝕んでいくことが問題なのです。
また、リーキーガットという病名はないので、疲れたなぁ、だるいなぁで、病院で診察を受けても「特に異常なし」という結果が出ます。
もし病名を診断するとなったら、8割以上の人が診断されるんじゃないでしょうか。
そのようなこともあり、以前の僕のように、原因が分からないけど不調な人を救いたい!と思ってこの記事を書いています。
リーキーガットを引き起こす原因は様々です。
上記以外にもアルコールやストレスなどでも発生します。
リーキーガットにより、腸内の異物や細菌が体内で循環し、それを攻撃するために炎症反応が慢性的に続きます。
免疫が慢性的に働くことによって、疲れやすさ、肌荒れ、臭い、ブレインフォグ、肥満、痛み、精神的疲労など様々な症状を引き起こすため、腸内環境を整えることが健康への第一歩なのです。
というか、腸内環境を改善すると自分の体調の良さに驚きますので一度試してほしいです!
具体的なやり方としては、小麦、砂糖、乳製品を1週間だけ完全に取らないようにすることです。
調味料など少量含まれている程度であれば、影響が少ないので気にしなくていいです。
僕は実際にやりましたが、ちゃんと自炊していなかったので、とてつもなく難しく感じました。
お寿司や牛丼、納豆ご飯だらけでしたね。
ただし、やった後はエネルギーが満ち溢れ、思考が冴えわたり、疲れにくくなったので、かなりおすすめです!
加えて、食事制限後は、あれだけ食べたかった小麦や砂糖を食べたいという気持ちも湧いてこなくなったので、体がより良い方向に進んでいくのも良い点です。
また、腸内環境をよくするために、善玉菌の栄養素である食物繊維をとってあげるのもいいです。
僕は健康オタクなので様々なサプリを試してきましたが、僕が一番効果を実感したサプリは「食物繊維(サイリウム)」でした。ちなみに2番目はプロテインです。
まとめ
色々体に悪影響を与える食べ物について書きましたが、体に悪いものを食べるなというわけではないんです。ラーメンが美味しいのはすごく分かるので!
ただ、美味しいものを美味しく食べていくために、まずは腸内環境を整えて健康になりましょう!