先日、『新型コロナ “介護崩壊”を防げるか - NHK クローズアップ現代+』を観ました。
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4409/index.html
新型コロナのために、通っていたデイサービスが休業することになり、認知症が悪化して異常行動が出てしまった方、自宅で過ごし始めてわずか4日目に自宅で転倒したご高齢者の話などが紹介されていました。
デイサービスの必要性が再認識されたのはもちろんですが、実は運営を続けている私の店でも、ご利用者様に転倒しやすくなったり、足腰が弱くなって不安定になった、と訴えるご利用者様が増えています。外出が制限されることで、運動不足になったのも、一つの要因だと思います。
それに加えて社会全体の不安や恐怖心が増し「腎」が弱っていることも要因だと私は考えています。
昔から中医学では、五情(喜・怒・思・悲・恐)は、五臓(心・肝・脾・肺・腎)に影響することが知られています。
現在のような、新型コロナによる社会全体の強い不安や恐怖心は、「腎」に影響し弱めるのです。
特にもともと身体の弱い方や高齢者には影響が大きい。
「腎」が弱まると、気の通り道である経絡を通じて、脳や他の臓器、足腰などの運動機能や全身の免疫力などを弱めます。
それは、認知症の方の悪化による異常行動や、足腰が不安定になる症状、その他の臓器などの機能低下による病気へもつながっていきます。
人体を守るため、多岐にわたる大切な役割を担っていて、この時期弱りがちな「腎」をぜひ保護してほしい。
自分自身や家族の手当てにより、気のエネルギーを積極的に「腎」に送り、滞りがちなエネルギーの流れを促すだけでもかなり違ってきます。